五十嵐大輔

2020年4月18日3 分

医療保険の健康祝金はつけるだけ損

みなさま、こんにちは。DSKです。

先日、友人から「掛け捨てだともったいないから、健康祝金が出る医療保険を検討しているんだけど、どう思う?」と相談されました。

キッパリとやめた方がいいと説明しました。

健康祝金なんて都合のいいことを言っていますが、自分で積み立てたお金を取り崩している様なものです。

保険は保険と割り切りましょう。

ということで、本日のテーマは【医療保険の健康祝金はつけるだけ損】です。

人気の健康祝金

医療保険で人気な商品の一つに「健康なら祝金が出る」タイプの商品があります。

健康祝金というのは一定期間、保険を使わずにいた場合に祝金として、決められた金額を受け取れるというものです。

会社によっては「ボーナス」や「生存給付」と言った呼び名も使われています。

掛け捨てをもったいないと思う人の中には、この健康祝金ありの保険を選ぶ人もいますが、あまりお勧め出来ません。

掛け捨てがもったいないと思うのは、無駄にしたくないということでしょう。

しかし、健康祝金をもらえる保険は無駄が多いので、逆効果となってしまいます。

健康祝金は健康ギャンブル

こういうと、当然「健康祝金がもらえるのに、なんで無駄になるの?」という質問があるでしょう。

例えば、A社の3年間健康なら5万円をもらえる特約があります。

30歳の男性なら終身払いで、特約なし医療保険1220円、健康祝金特約は1140円、健康特約付きの合計月額は2360円となります。

仮に84才で死亡したとします。

(84才ー30才=54年=3年×18回)

健康特約を84才まで支払う合計は約74万円です。

現実的に全くの健康でいられる期間は、長めに考えて60才くらいまででしょう。

その場合、60才までにもらえる祝金の総額は50万となり、74−50=24万円と支払った金額の方が多くなります。

祝金という聞こえはいいですが、4万を支払って健康なら5万もらえるというギャンブルを、3年に1度やっているだけなのです。

どうでしょう。割が悪い勝負だと思いませんか。

健康でい続けたら得にはなるが…。

「健康でい続ければ+になるなら良いのでは?」と考える人もいると思います。

確かに84才まで全くの健康でいた場合、もらえる祝金は90万なので、90−74=16となり、支払った金額より祝金の方が多くなります。

しかし、考えてもらいたいのですが、ずっと祝金がもらえるということは、そもそも医療保険が必要だったのでしょうか。

最初から医療保険に入らなければ、総額153万円(2360円×54年分)を支払わなくて良かったのではないでしょうか。

153万ー90万=63万円の損です。

つまり16万の利益を63万も支払って購入していることになります。

しかも、健康でい続けるという労力も払ってです。

努力とお金を払って得るには、あまりにも少ない金額ではないでしょうか。

仮に1140円を年4%で運用していたら、54年間でいくらになると思いますか。

支払い合計74万円が218万円に増えることになります。

しかも、途中で入院したとしても無くなりません。

健康祝金は一見素敵な特約ですが、祝金の出どころは保険会社でなく自分自身です。

本当の無駄は何か。

冷静に判断していきましょう。

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