五十嵐大輔

2020年11月28日4 分

「保険」と「老後」は良さそうで相性最悪

みなさま、こんにちは。DSKです。

コロナ禍で収入が減り「今の保険料負担が大きいので見直しをしたい」という相談が増えました。

生活環境の変化ではなく、収入が減っての見直しは残念ですが、それだけ保険に対しての必要性が問われているのではないでしょうか。

特に「老後のため」の保険に対しての相談が多いので解説していきます。

保険は「万が一の為に」のはず…

保険料負担が大きいと言う人に話を聞くと、加入のきっかけに以下のような共通点があります。

・老後の保障を充実させたい

・老後の資産形成をしたい

・周りや担当者に勧められて

多くの人が、老後のために保険に入っています。

こういった方にまず知ってもらいたいのは「保険とは何か?」です。

保険とは、滅多に起こらないが起こった際に自己資金では対応できない額に対応するため

す。

それを踏まえて改めて考えてください。

老後の医療費、老後の生活資金

これらは滅多に起こらないものですか?

むしろ、ほぼ確実に起こることではないでしょうか。

この時点で保険で対応することが間違いだと分かります。

ですが、こう聞くと

「その為に安い若い時に、一生保険料が上がらない終身型に入った」

と言う方がいます。

本当に終身型は良いのでしょうか?

一生保険料が上がらない=一生安心ではない

「保険料は一生上がりません」

CMでよく聞く謳い文句ですね。

ですが、これは「一生安心」と言う意味ではありません。

医療環境の変化などとともに、保障内容が劣化することもあるからです。

例えば、がん保険などは顕著ですが、日々進化している医療に保障が追いつかないことは多々あります。

その度に更新や特約の追加などで保険料が上がる場合があります。

また最近は医療の進歩により、入院日数も半減しています。

今までは手術していたものが投薬で治るケースも増えています。

医療費や死亡リスクは年々下がっているのに、加入当時のリスク度合いで一生変わらない保険料を決めるのは、若いうちに高いお金を払わされているだけです。

医療費や死亡リスクが下がるのに連動して、自動で保険料が下がるのなら良いですが、リスクが減った分は保険会社の利益になります。

逆に医療費や死亡保障が増加するリスクは、しっかり保険料に入っていますので、将来の医療の保障範囲が不明な上に、保険料だけ前払いなのはどうなのでしょうか。

保険は、今必要な部分にだけ掛けることが望ましいでしょう。

老後の資産を作るなら保険ではなく投資で

「保障はそうかもしれないけど、老後資金は作らないと不安」と言われることもあります。

確かに老後資金は作ることが望ましいです。

ですが、そう考えるのであれば単純に投資をしましょう。

変額保険は元本が保障されていないので、資産が減る可能性があります。

そのリスクを受け入れるのは保険会社ではなく加入者です。

もちろん投資なので増えることもありますが、加入者が受け取れるのは、増えた分から手数料が引かれた金額です。

リスクは加入者で、手数料は自分で投資するより取られます

「保険なので減りません」といって養老を提案する場合もありますが、それもしっかりと減るリスク分の手数料を取っているので、保険会社の有利は変わりません。

1番の問題は「人に任せてる」こと

保険で老後の対策をすることのデメリットを書いてきましたが、決して保険に入ることが悪いとは思いません。

数字ではなく、気持ちの問題で保険に入りたいと言う人もいるでしょう。

問題は「勧められたから」「良いと聞いたから」と自分理解せずに加入することです。

先に挙げた共通点で1番の問題は3つ目です。

これは保険に限らずですが、大切なのは「自分に必要なものを自分で決める」ことです。

保険屋さんも売りたい商品があるかもしれません。

周りの人も多くは自分に良いだけで、あなたに必要かは判断できません。

「必要」なのか「必要と思わされている」のか、しっかりと判断して、本当に必要な保険だけにしていきましょう。

LINE@友達追加↓役立つ知識やセミナー情報などを配信しています!

    40
    0