五十嵐大輔

2021年1月5日3 分

FIREを目指す人も、人的資本を育てておく

みなさま、こんにちは。DSKです。

近年日本でも流行ってきているFIRE。

その根底には4%ルールがありますが、資産運用に絶対はありません。

ではその4%ルールが崩れたらどうするか。

そこで大切になるのが人的資本です。

FIREを目指す人も人的資本を育てておきましょう。

そもそもFIREとは?

FIREとは「Financial Independence / Retire Early (経済的に自立した早期退職)」の頭文字を取ったもので、節約し支出の25年分を貯め、運用することで早期にリタイアしようという考え方です。

例えば、生活費が月20万であれば、年240万×25年で6000万の資産が必要になります。

そして、この6000万を運用しながら、元本の4%ずつ取り崩していけば、資産を減らさずに生活し続けられるというものです。(6000万の4%は240万)

なぜ取り崩しが4%なのか?

では、その4%はどこからくるのかというと、1998年にトリニティ大学で行われた研究が元となります。

1926年〜1995年にかけて、株式50%債券50%でポートフォリオを組み、取り崩し率を4%に設定した場合に、30年後に資産が残っている確率が95%だったという結果が出ました。

さらに、残っているだけではなく多くのパターンで資産が増えたという結果になりました。

これにより、4%ルールに則ればリタイアが可能となっています。

95%ということは…

ですが、この4%ルールも絶対ではありません。

それは研究結果の95%でも分かります。

残りの5%、つまり20分の1は資産がなくなってしまうということです。

例えば、リタイア時に6000万の元本があり、初年度に1億に増えた人と3000万に減ってしまった人がいたら、後者の方が失敗する可能性が高いのは感覚でもわかると思います。

この4%ルールは元本が最初に減ってしまうと失敗する可能性が大きく高くなるのです。

ではタイミングが悪かった人はどうすれば良いのでしょうか。

タイミングが悪くても資産を無くさないためには

リタイアのタイミングが悪かった人が出来る対策としては主に3つあります。

1つは取り崩し率を下げる

先ほど、4%ルールでは95%が資産が残っていたと言いましたが、これを3%に下げると30年後に資産が残っている確率は100%に上がります。

つまり4%でなく、3%で生活する様にすれば問題なく取り崩せることになります。

2つ目の方法は3〜5年分の貯蓄をしておくこと。

投資の世界で暴落は必ずありますが、どの暴落も3年程度で相場は回復しています。

1930年の世界恐慌に至っても5年ほどで回復しています。

つまり3〜5年は取り崩さず、現金で過ごせば回復した資産で生活していける様になるのです。

この2つのどちらかの方法で、資産がなくなる可能性を限りなく低くすることができるのです。

ですが、取り崩し率を下げる事も、3〜5年分の現金を持っておくのも簡単なことではありません。

やはり95%に入ることを祈るしかないのでしょうか。

「最悪、働けば良いや」の心で気楽に

とはいえ、やはり資産がなくなる可能性を考えると不安が残ります。

ここで3つ目の方法として「相場が悪い時だけ働く」というものがあります。

「せっかくリタイアしたのに」という気持ちが出てくるかも知れませんが、相場が回復するまでの数年間だけ働けば良いのです。

3%で生活できる元本を準備したり、5年分の貯金を作るには、もっと長い期間が必要でしょう。

ここで大切になるのが、スキルや経験といった人的資本です。

個人の能力があれば、自分の力で生活費を稼ぐことが可能です。

わざわざリタイアするために能力を育てるのは面倒に感じるかも知れません。

しかし、その時に雇用があるか分かりませんし、仮にリタイアを目指さなくても、いつ会社がなくなるか分からない時代です。

どちらにせよ個人のスキルを高めていくことが必要です。

それに働くという選択肢があれば、相場が悪くなっても「今だけ働こう」と相場によるストレスも少なくてすみます。

「いつでも働けるけど、運用で生きていけるから働かない」

この状態が本当の意味でのFIREなのではないでしょうか。

副業など、今のうちから個人の能力を高め、対応のできる力をつけていきましょう。

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