五十嵐大輔

2021年1月8日3 分

高配当株投資を行うときの注意点

みなさま、こんにちは。DSKです。

資産運用はしたいけど、資産を増やすのではなく配当での不労所得が狙いたいという人もいると思います。

そこで注目されるのが「高配当株」ですが、単純に配当が高ければ良いというものでもありません。

今回は高配当株を選ぶ際の注意点をいくつか紹介します。

配当利回りが高ければ良い訳じゃない

高配当株で一番最初に気になる点といえば「配当利回り」です。

ですが配当利回りは、単純に高ければ高いほど良いというわけではありません。

株式投資で得られる配当金の利率は東証一部で平均2.61%、東証二部の平均は1.66%です。

米国株投資で有名な「ダウの犬」でも、2020年5月の段階で4.95%です。

基本的に高配当を維持するのは難しく、あまりに高配当の銘柄は減配や無配になる可能性があります。

そのため、仮に配当利回り10%の銘柄に投資したとしても、近い将来、減配の発表があることも想定しておく必要があります。

配当性向が高すぎるのも注意

配当性向とは、利益の何割を配当として株主に還元するかの割合を指します。

たとえば、一株当たりの利益が1000円、一株当たりの配当が200円とした場合、配当性向は20%になります。

配当性向が高い会社は、株主への配当は多くなりますが、会社に残る資金は少なくなります。

配当性向が30%以下であれば減配や無配の心配は少なくてすみますが、業績の変動幅が大きい業種の場合は注意が必要です。

また、配当性向が低くとも投資などに資金を投じて成長中の場合もあるので、一概に配当性向が低い=悪い銘柄とも言えません。

短期的な高配当ではないか

企業の側からすれば、毎年のように配当を増やすのは非常に困難なことです。

特にドットコムバブル崩壊やリーマンショック、など世界暴落の際などには増配がストップしたところも多くあります。

今は景気も良くて増配をしている銘柄も、何かのきっかけで無配になってしまう事も考えられます。

言い方を変えれば、不況や暴落時でも増配を継続できた企業は、信頼できる銘柄が多いと言えるでしょう。

本職で儲けているか

企業の財務諸将に営業キャッシュフローという項目があります。

営業キャッシュフローは、本業での儲けを表す数字です。

不況下などでも営業キャッシュフローが安定している企業は、配当も安定しやすいと言えるでしょう

営業キャッシュフローが赤字だが、投資や財務キャッシュフローで利益が出ている場合などは、たとえ今回配当を出していたとしても減配する可能性が高いといえるでしょう。

投資銘柄の業種を考える

配当が安定的か、その要因として業種によるところは大きいです。

金融株や資本財株などは、業績が景気に大きく左右されるため、配当が止まってしまう可能性が高くなります。

一方、生活必需品、ヘルスケア、公益などは安定した配当が受け取れる可能性が高くなります。

自身の収入が落ちた時を想像すると、景気に左右されづらい業種はどういったものか分かりやすいでしょう。

まとめ

高配当株に投資をする際の注意点を書いてきました。

まとめると、高配当株を選ぶ際は「安定した基盤があり、適切な配当率を保って、増配を継続できている銘柄」かを判断材料にするのが好ましいです。

ただし、安定しているということは利益成長による株高があまり見込めないということでもあります。

高配当株投資を成功させるためには、大きな利益を狙わず堅実な忍耐強さが必要となるでしょう。

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