五十嵐大輔
2021年2月1日4 分
みなさま、こんにちは。DSKです。
資産を増やそうと考える際には、リスクを追って投資をすることが大切です。
そして、少しずつでも早くから投資を始めることをお勧めします。
ただ、最近の投資ブームの中で「預金はダメ」「とにかく投資しろ」という考えの方もいますが、これには賛成できません。
預金には預金のメリットがありますし、投資は強要するものではありません。
昨年からのコロナ禍により、投資を始める人が多くなってきました。
ネットの普及やツールの進化によって、今まで投資に縁がないと思われていたマス層(非富裕層)の投資が急激に増えました。
youtuberなどのインフルエンサーの影響もあり、「投資=ギャンブル」という印象も減りましたし、何も分からない投資初心者のリテラシーも大きく上がることになりました。
ただ、インフルエンサーなどの影響が強すぎて、「とにかく投資すれば将来は安心」と考えてしまう人も出ていています。
わたしも「S&P500に投資しているので大丈夫です」と言われることがあります。
ですが、投資で100%安心、大丈夫はありません。
程度にはよりますが、大なり小なりリスクはあります。
盲目的に「投資が最高」とならずに、冷静な判断が必要です。
まだ、盲目的になっているだけならば良いのですが、その盲目状態で人に教え始めると危険です。
「とにかく投資しなきゃ」
「余剰金は全て投資に回そう」
「将来のために切り詰めて投資をしよう」
色々とありますが、その中に「預金はしちゃダメ」というものがあります。
確かに増やそうと思ったら預金は効果が小さいのでお勧めはできません。
ですが、さながら「預金は資産形成には意味がない」という風潮には違和感を感じます。
預金自体でお金を増やす事は出来ませんが、預金があることによって資産形成をより良くする事は出来ます。
それを考えずに「とにかく投資」という考えは、いささか危険なのではないでしょうか。
では、増えない預金がどう資産形成に役立ってくるのでしょうか。
まずは「計画がなくても貯めておける」ことです。
投資は増えますが、大きく減ることもあります。
現金が急遽必要になったタイミングで大きく減った場合、損して現金を作るか、我慢するしかありません。
ですが預金は、利息はほとんどつきませんが、投資の様に大きく資産が減ることがありません。
また投資と違い、いつでも好きな時に引き出して使うことができます。
この安定性と流動性の高さが預金の最大のメリットと言って良いでしょう。
「利便性」ということを考えれば、投資や保険より、預金で持っているほうが良いのです。
今回のコロナ禍は、まだまだ収束には程遠い感があります。
大企業でさえ既に破綻し始めていますし、多くの人が生活が苦しくなったと言えるでしょう。
今回のような想定外の出来事によって、せっかく始めた投資を辞めてしまった人も少なくありません。
資産形成は長期的な視点で行うものなので、短期で辞めてしまうと十分に増やす事が出来ません。
これが仮に、半年や1年ぐらいは生活していけるだけの資金を預金で確保していれば、安心
して継続できたはずです。
余剰金を全て投資に回していた人は、致し方なく損失を受け入れて売却した人もいるでしょう。
また、常に一定のキャッシュを持っていることで、良いタイミングでの追加ができることも
預金のメリットです。
昨年のコロナショックでは30%ほどの暴落がありました。
この時、余剰金を全て投資していた人は、ただ回復を待つしか出来ませんが、キャッシュを持っていた人は追加投入の選択肢もありました。
コロナショックで30%落ちましたが、ほぼV字回復と言って良いほど急激に株価は戻り、ショック後にいくつもの指標で過去最高などを更新しています。
大きなショックで株価が下がると「今は下がって買い時だけど、資金がない」という声があがります。
どんなに好調な時でも、一定のキャッシュを持っておくことは投資家にとっては重要なことのです。
この様に、資産形成において預金も大きな役割を果たします。
もちろん「預金でお金を増やしたい」は現状の日本では無理なので、お金を増やすなら投資を行いましょう。
ですが、預金があることによって、生活とともに投資も安定させることができるので、一定額は預金を持っておきましょう。
1つの目安としては生活費の1年分です。
例えば月20万必要なら、240万円の預金があると良いでしょう。
最低でも3ヶ月分の60万は用意しましょう。
ただ注意点として、預金は1000万円までしか元本の保証はされないので、それ以上貯めるのはお勧めしません。
お金を増やすならば投資を行うことが大切ですが、その投資を効果的に行うために預金という土台もしっかり作りましょう。
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