五十嵐大輔

2021年2月18日3 分

「早死にするから」と高を括ると危険。上がる長生きリスク

みなさま、こんにちは。DSKです。

老後の資金を計画する際には、「いつまで生きるか」は目安として大切です。

「自分は早死にするから計画はいらない」

願望として持つのは良いですが、日本人の平均寿命は年々伸びています。

長生きした場合も考えておきましょう。

日本は長生きリスクが高い

将来の老後生活を安心して送るには、資産形成をすることが大切になります。

老後は将来のことなので、様々なリスクが付き纏います。

物価が上がり、予想していた生活費では生活が厳しくなるインフレリスク

予想外の病気やケガで医療費が高くなる健康リスク

思いのほか長生きしてしまい、資金が枯渇してしまう長生きリスク

他にもありますが、こういったリスクを考慮した上で計画を作成していく必要があります。

特に、日本人の寿命は着々と延びておいるので、長生きリスクは次第に大きくなってきています。

老後資金の計画を考えるのに「何歳まで生きる」かは重要な要素になります。

人の生死なので、正確な数値を出すことは出来ませんが「予想外に長生きしてしまった」はリスクなってしまうので、出来れば長めに設定しておくと良いでしょう。

中には「自分は早死にするから大丈夫」と計画を立てなかったり、短く見積もる人もいます。

ですが、今の年々平均寿命が伸びている日本で、早死すると予想するのは危険です。

現役世代は90才までは生きる?

何歳で亡くなるのが早死になのか個人差はあると思いますが、仮に70歳代だとすると、残念ながら早死には難しいでしょう。

みなさん、今の日本の平均寿命をご存知でしょうか。

2020年7月末に公表された19年の簡易生命表では、男性81.41歳、女性87.45歳です。

男女ともに平均寿命の最高値を更新しており、前年に比べそれぞれ0.16歳、0.13歳延びました。

日本経済新聞の出している「人生100年の計」では、今年40歳の男性の平均寿命は91才、2人に1人は94才、4人に1人は100才

女性に至っては、平均寿命97才、2人に1人は100才、4人に1人は105才となっています。

また平均余命も平均寿命と同じく着々と伸びており、65歳男性の平均余命は85歳、女性は90歳です。

つまり70代で老後の資金計画をすると、高確率で資金の枯渇を余儀なくされることになります。

資金の枯渇を避けるには、もっと高齢まで生きる確率を考慮しなければなりません。

老後資金も運用と組み合わせる

今後も平均余命は伸びると考えれば、男性は30年、女性なら40年ほど老後があると考えておいた方が良いでしょう。

では、この長い老後にどのように対応していけば良いのでしょうか。

老後2,000万円問題がありましたが、65歳の時に2000万円の貯蓄ができていたと仮定します。

老後にゆとりある生活をするには、公的年金以外に必要な金額は毎月8万円程度とされています。

単純に毎月8万円を取り崩せば、86歳に底をついてしまいます。

では、どうするかというと、運用をしながら取り崩します。

3%で運用しながら毎月8万円を引き出した場合、98歳くらいまで資産が持ちます。

4%で運用すれば110才まで長持ちします。

もちろん運用すれば長持ちするからといって、リスクの高い運用をするのはお勧めしませんが、3〜4%は現実的な数字だと言えるでしょう。

老後はいつまで続くか誰にもわかりません。

不安であまりにも長く設定する必要はありませんが、現実的な数字を把握して、適切な計画を立てていきましょう。

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