五十嵐大輔

2021年2月27日3 分

金利が上がると株価が下がるのはなんで?

みなさま、こんにちは。DSKです。

30年6ヶ月ぶりに3万円台に乗った日経平均株価ですが、米国金利上昇の影響を受けて4年8ヶ月ぶりとなりました。

ニュースなどでは当然の様に「金利上昇で…」と言っていますが、なんの関係があるのか分からない方もいると思います。

今回は金利と株価の関係について説明します。

金利が上がると株価は下がる

一般的に、金利と株価はシーソーのような関係にあるといわれています。

金利が下がると株価は上がり、金利が上がると株価は下がる傾向があります。

まず、金利が上昇するとお金を借りるのが難しくなります。

お金が借りづらくなるとどうなるか

=企業も国民もお金が少ない

➡︎企業の事業投資ができない、国民は買い物しなくなる

➡︎企業成績が下がる、景気停滞

➡株に期待できない、早めに売ろう

となって、株価が下がります。

そして安全な資産の人気が上がるということです。

株式はリスクの高い資産です。

安全性を考えたら債券や預貯金の方が良いです。

「債券は増えない」と思っていたのに、金利上昇により魅力的な利回りの債券や預貯金が出たら、株を売っても資金移動する人は増えるでしょう。

この様に金利が上がると株価は下がると言われています。

ただ、これが高度経済成長など景気が良いと話が違ってきます。

株式の成長が強いので、多少金利が上がったくらいでは

「株がどんどん成長するのに、多少金利が良い商品なんていらない」

という人が増えるので、金利上昇していても株価が上昇することもあります。

金利が上がると債券価格も低下する

金利が上昇すると、安全商品の人気が上がります。

債券人気も上がりますが、債券価格は下がります。

それはなぜかというと

金利上昇(今までより高い金利の商品が出る)

➡︎今までの利率は低いからいらない、新しいのに乗り換えたい

➡︎欲しい人が少ない債券の価格が下がる

となり債券の価格は下がっていきます。

ですが、債券の価格が下がるということは、その債券の金利が上昇するということにもなるので、価格は下がりますが無価値にはなりません。

例えば、

1000円で毎年10円(1%)もらえる券はいらない

➡︎値下げして800円で毎年10円(1.2%)もらえる券なら欲しい

となり、利回りが低いと思っていたものが高利回りになることもあります。

逆に

1000円で毎年20円(2%)もらえる券が人気

➡︎値上げして3000円で毎年20円(0.6)となり魅力なくなった

というように、当初は利回りが高くても債券価格が上がれば、利回りが低下します。

価格には償還期限も関係するのですが、ややこしくなるので別の機会に説明します。

債券も単純な金利だけでは価値が決まらないということです。

結局「…だろう」としか言えない

今回は金利と株価、債券について説明してきました。

金利と株価、債権との関係などを見ると、価格変動の流れが分かり面白くなります。

ただ今回説明したのは、そういう傾向にあるということで必ずそうなるとは言い切れません。

相場において、どんなに著名なトレーダーもファンドマネージャーも

「こうなるだろう…」「〜だからだろう」

としか言えません。

相場のパターンや将来をシミュレーションすることは大切ですが、絶対を予測することはできません。

したがって、まだあまり投資に詳しくないという方は、長期的な投資をしつつ「こういう時は、こう動くんだ」とデータ集め程度に考えましょう。

そして自分なりの方程式ができた時に、短期的なトレードなどを行っていくと良いでしょう。

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