五十嵐大輔

2021年3月6日5 分

貯蓄の3つの種類と貯め方

みなさま、こんにちは。DSKです。

先日、友人から「どうやって貯蓄をしたら良いのか分からない」と相談を受けました。

一言に貯蓄と言っても、その目的によって方法は異なります。

目的と合わない作り方をすると、逆に生活が苦しくなってしまいます。

今回は貯蓄の種類や順番について解説していきます。

貯蓄は3つの種類に分ける

そもそも貯蓄はなぜ必要なのでしょうか。

貯蓄は人生の自由と安全の元になります。

貯蓄があることで、買い物や行動の自由が広がりますし、万が一の場合の安全も高くなります。

そのため多くの場合、次の3つの理由で貯蓄をした方が良いといえます。

1、住宅や教育費など、将来の大きな支出に備える

2、不慮の事故や病気のための支出に備える

3、老後の生活資金に備える

人生にはあらかじめ予測できる大きな支出があります。

例えば住宅の頭金、自動車の購入費用、子どもの教育費など、数百〜数千万円の費用がかかります。

これらはある程度予測ができるので、大きな支出が予定されている人はそのための備えが必要になります。

また今回のコロナ禍や東日本大震災の様な自然災害、交通事故や会社の倒産など、不測の事態に備えての備えも必要になります。

老後の生活資金は多くの人が理解をしていると思いますが、すでに年金だけで老後を過ごすことは難しくなっています。

生活苦にならないために老後の備えをしておかなければ、老体に鞭打って働き続けるということになります。

3つの貯蓄の時期の違い

この3つに分けた理由は必要な時期と、貯めるまでの期間にあります。

住宅や教育費などのまとまったお金は主に30代〜50代に必要になり、老後の資金は60代以降に必要になります。

また病気などの不測の事態のお金はいつ必要になるか分からないので、できれば20代のうちに作っておく必要があります。

そのため、それぞれの目的や期間に応じて貯蓄計画を立てていく必要があります。

順番として、まず真っ先に準備しなければいけないお金は、不測の事態に必要なお金です。

これは一般的に手取りの3〜6ヶ月分必要と言われています。

例えば手取りが25万円の人は最低75万円、できれば150万円を準備しましょう。

次に必要になるのが、住宅の頭金や教育費など予測できる大金です。

人によって必要な資金が違うので、各自で確認しておきましょう。

これは数年〜十数年後に必要になる場合が多く、あまりリスクのある貯蓄方法はお勧めできません。

最後に老後の資金です。

一般には2000万円必要と言われていますが、これも人によって上下します。

多くの場合老後は20~40年後なので、時間をかけて貯めていくことができます。

では、それぞれどの様な順番で貯蓄していけば良いでしょうか。

貯蓄の順番とやり方

まずどの貯蓄にも共通のことがあります。

それは「自動」「強制的」です。

人は意志が弱いものです。

そして、与えられたものに制限があれば、それでなんとかしてしまいます。

そのため、必要な分を先に「自動」で「強制的」に貯蓄に回してしまいます。

定期預金や積立投資などを行うのが良いでしょう。

それを踏まえて貯蓄の順番です。

1、まずは借金完済

まずお金を貯める前に借金がある人は借金を返しましょう。

借金は利息が高く、銀行預金との利息の差が大きいです。

借金100万円で貯蓄100万円なら、借金も貯蓄も0の方が良いです。

お互い+ーは0ですが、借金はあるだけでお金が減っていきます。

そのため、まず最初に行うのは高金利の借金を無くすことです。

ただし住宅ローンの様な超低金利の場合は、利息が少ないので長期返済で構いません。

2、不測の事態に備える

借金がなくなったら、不測の事態分を貯めます。

基本的には手取りの20%ほどを貯蓄に回しましょう。

「それじゃ生活できない」という人もいると思いますが大丈夫です。

先ほども言った通り先に取ってしまえば、人はその中で何とかしてしまいます。

したがって手取りが25万円ならば、毎月5万円を貯蓄に回します。

毎月20%の貯蓄をすれば、5ヶ月で1ヶ月分になり、1年ちょっとで3ヶ月分、2年半で6ヶ月分たまります。

まずは2年ほど頑張って貯蓄をしましょう。

3、数年後の大きな支出を安全に

不測の事態分が貯まったら、次に予測される大きな支出に向けて貯蓄をしていきます。

上記でも言った通り、この貯蓄は期間的にもリスクにはさらさせません。

したがって、確実に貯まっていくものを利用して貯蓄していきます。

5~15年の期間で定期預金や元本確保の商品などで増やすのが良いでしょう。

目標金額、期間に合わせて計画的に貯蓄していきます。

4、余剰資金は老後への投資へ

不測の事態分が貯まり、大きい支出の目処がたったら、余った金額を投資に回していきます。

この時に大きい支出で一杯一杯で投資に全く回せないという人は、大きい支出を見直しましょう。

車を買うのを5年後から7年後にしたり、家の予算を少し下げてみたり、旅行の回数を減らしてみたり。

順番的に老後の資金は焦って準備する必要はありませんが、リスクを取れるのは期間があるからです。

大きい支出で一杯一杯で、老後の資金を貯蓄できるのが50代に入ってから。

これではリスクを取ることができなくなり、毎月の必要な貯蓄額も多くなって大変です。

大きい支出を少し抑えてでも、期間の長い投資を行う余裕を作るべきでしょう。

小さなことからコツコツと

今回の話をまとめると

まず借金がある人は借金を返す

次に不測の事態に備えて生活防衛費を作る

将来の大きな支出に備えて貯蓄する

余剰資金は投資する

預金も投資も「自動」「強制的」を利用する

漠然と貯蓄をしようと思っても、なかなか上手くすすみません。

さらに将来のお金は過小評価されがちです。

ですが、今の頑張りによって将来に大きな差が出ます。

小さなことからコツコツと、今できることからやっていきましょう。

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