五十嵐大輔

2021年3月9日3 分

マイホームを買った人に「おめでとう!」それ本気で言ってますか?

先日、住宅ローンのフラット35の金利が上がるというニュースがありましたが、日本はまだまだ低金利。

住宅メーカーや専門家も「住宅は今が買いどき」という論調が強くあります。

国も後押しする様に税金面での優遇も延長して、その論調はより強まっている様に感じます。

消費者も今の低金利のうちにとマイホームを購入する人は多いです。

ですが、マイホーム購入にはもっと慎重になるべきでしょう。

風刺ではなく「マイホームは贅沢品」

会社の同僚や友人、親族なども、マイホームを購入すると「おめでとう」とお祝いします。

世間では持ち家派と賃貸派という考えで対立があります。

これは価値観の違いなので、双方のメリットでメリットを考えた上で判断したのであれば、どちらでも良いと思います。

ですが私は、周りの言う「おめでとう」には違和感を感じます。

マイホームを購入したことで、本人は嬉しいでしょう。

本人が一生懸命努力し節約して貯蓄に励み、ずっと欲しがってた憧れの物件を手に入れたのであれば分かります。

それであれば私も、「買えて良かったね」「頑張ったね」という気持ちで「おめでとう」というでしょう。

しかし、世間で言われている「おめでとう」はそういった思いが込められていることは少ないです。

なんとなく、おめでたい感じがするので言っている人が多いでしょう。

ですが本来、マイホームの様な高額商品を購入した際にかけるべきは「大丈夫?」ではないでしょうか。

マイホームは資産か負債かで言えば負債です。

特に新築はよほど条件がよくない限り、住み始めた瞬間に価値が下がり損失が確定します。

定期的なメンテナンス、将来の処分はどうするかの考慮など、労力もかかります。

しかも、実際にそれを理解するのは数十年経った後なのです。

高級車でも「おめでとう」って言いますか?

仮に友人が数十年のローンを組んで数千万円の車を購入したらどうでしょう。

多くの人は「そんなの買って大丈夫?」と思うのではないでしょうか。

「そこまでその車が好きならば良いと思う」という人もいるでしょう。

だとしたら、マイホームにそこまで情熱がある人はどれだけいますか。

言い方は悪いですが、多くの人は『普通の家』を購入します。

マイホームというだけで、特別な設計も設備もありません。

それならば賃貸物件でも十分なのではないでしょうか。

「なんとしてでも買いたい」

そういった情熱がないのであれば、マイホームは購入するべきではないですし、周りも「本当に買って大丈夫?」と再三にわたって確認するべきでしょう。

同じ住宅を購入するにしても、賃貸経営用で購入するのであれば、それは利益を生むので資産になります。

賃貸用物件は利益を生むので、ちゃんとした物件が購入できたら「おめでとう」です。

ですが今は、賃貸用を購入すると「大丈夫?」と聞かれます。

もちろん賃貸用も条件が悪ければ負債になりますが、失敗しないために調査や勉強をするので、マイホームより負債になりづらいです。

(勉強も調査もしていない人は「大丈夫?」と言われても仕方ありませんが…)

本来は利益を生むものを手に入れたら「おめでとう」で、損するものを持っていたら「大丈夫?」のはずです。

改めて「本当に必要か?」自問自答を

最初にも書きましたが、実際にマイホームを購入するかどうかは、個人の価値観もあるので賛成でも反対でもありません。

ですが社会の風潮や周りの意見に流され、深く考えずにマイホームを購入することには反対です。

メリットやデメリット、自分の気持ちと資金のバランスは取れているか。

本当に買うべきものなのか、しっかり考える必要があります。

総合的に理解した上で判断していきましょう。

当たり前ですが、マイホームは超高額商品です。

「本当に必要なのか」

「購入して後悔はないか」

自問自答して最適な答えを出していきましょう。

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