五十嵐大輔

2021年4月15日3 分

こんな固定費の見直しは“ムダ”

みなさま、こんにちは。DSKです。

資産形成の第一歩として、家計改善から入る人が多いと思います。

無駄な支出を見直して、貯蓄や自由に使えるお金を増やすために、節約は効果的です。

そして節約の中でも、特に効果が高いのが固定費の見直しです。

ですが、その固定費の見直しもやり方を間違えると効果が低くなったり、余計な支出になることもあるので注意しましょう。

価格を重視しすぎる

固定費を見直す理由で一番多いのが、毎月の支出を下げたいというものです。

ですが、その気持ちが強すぎて価格だけに目を奪われている人もいます。

価格が安いというのは、どこかでコストをカットしているということでもあります。

例えば、最近の通信3キャリアの新プランはオンライン専用にして、人件費やテナント代を削ることにより低価格を実現しています。

安いからと変えたはいいが、カットしている部分が大事だったという人もいます。

固定費は安くしようと思えばかなり安く出来ます。

ですが、それにより必要なものを失ってしまっては意味がありません。

東京に勤務している人が、家賃が安いからと北海道に住んでは仕事になりませんよね。

これは極論ですが、固定費の見直しは「安くする」ためではなく、「余計な支出を削る」ことです。

価格に惑わされて、必要なサービスまで削ってしまうのはやめましょう。

労力をかけすぎる

また固定費の見直しをお勧めする理由としては、労力の割に効果が大きいというところです。

それなのに、固定費の見直しのために労力を割きすぎてしまっては意味がありません。

以前、私の知人が格安SIMから他の格安SIMに変更した際には、1ヶ月ほど悩みに悩んだ結果、月500円ほど安くなりました。

安くなったのは良いのですが、そのために悩んだ時間は数十時間。

彼の時給は数千円だということ考えると、年間6000円の固定費削減は割に合いません。

これは変動費でも意識することですが、自分の時給を考えて損得勘定をする習慣をつけた方がいいでしょう。

節約も大切ですが、稼ぐ力の方が金額は大きくなります。

大切な時間、より効果の高いものに使っていきましょう。

頻繁に見直ししすぎる

固定費は一度見直すと、しばらくの間見直しが必要ないので効果が高いのですが、中には頻繁に見直しをしている人がいます。

私は仕事柄、頻繁に固定費の比較などを行ったりしますが、これは情報を仕入れるためであって、普通はやる必要がありません。

上記でも書きましたが、固定費の比較や見直しを頻繁に行っても大した削減にはなりませんし、その時間は割に合いません。

比較や見直しが趣味だという人ならまだ良いですが、一度決めたものを

「もっと良いものがあるかも知れない」

「こっちの新しいものは、もっとお得だ」

と探すのはやめましょう。

物やサービスは常に新しくなりますし、後発で良いものが沢山でてきます。

よほど大きな開きがない限り、多少の価格差は気にせず生活する方が、時間的にも精神的にも健全です。

繰り返しになりますが、固定費の見直しは「少ない労力」で「効果が高い」から良いのであって、労力をかけてまで少額の見直しをすることに価値はありません。

ササッと見直して、その後は定期的に見る程度で放置していきましょう。

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