五十嵐大輔

2021年5月18日4 分

大金を手に入れたら財布の紐を締める

みなさま、こんにちは。DSKです。

先日、知人から親の老後資産について相談がありました。

定年前後は退職金や相続など、大きいお金が入りやすいタイミングです。

そこでやってはいけないこと、やった方がいいことを知ることで老後の不安も解消することができます。

まずは大きいお金が入った時ほど、財布の紐を締めるようにしましょう。

大きいお金が入ると大雑把になる

最近は貰えない会社も増えましたが、まだ退職金は老後の大きな資金源です。

大企業の部長クラスなら退職金だけで3000万円くらい貰える可能性もあります。

しかし、こういった大きなお金が入った時は使い方に注意しなければなりません。

言葉で3000万円と聞くと実感は薄いですが、通帳に「¥30,000,000」と記載されたのを見たら、なんでもできる気になってしまいます。

私の知人も、相続で2000万円近い大金を得た人がいましたが、「まだあるから大丈夫」と使い続け、気づけば数年で500万円以下になってしまっていました。

「そんなの自己管理ができてないだけだ」と思う方もいると思います。

ですが大金が動くと、知らず知らずのうちに散財してしまうので気をつけましょう。

例えば、住宅購入の際3000万円と3050万円は誤差に感じませんか。

50万円も違えばその分、家具家電を充実させることができるのに、多くの人は見過ごしてしまいます。

車の金額が300万円から310万円では?旅行の金額が10万円と11万円なら?

この様に、人は使うお金や持っているお金の量に対して、少ない数字を「端数」として捉えがちです。

お金があると予算を上回りやすい

人は使う量に対して少ない数字を端数として捉えやすいですが、それと同時にお金に余裕があると予算を超えやすくなります。

住宅販売の時に、現金より住宅ローンを利用するお客様の方が喜ばれるという話があります。

それは現金の方は予算ベースで考えるのに対し、住宅ローンの方は希望ベースで考えるので、金額が上がりやすくなります。

例えば、現金で3000万円決まっている人は、希望があっても3000万円以上には出来ません。

ですが、住宅ローンなら3500万まで借りられるとなれば、検討の余地があります。

お金に余裕があり「支払える」という状態は、希望に合わせて予算を超えやすいのです。

同じ様に退職金が入り、今まで出来ていなかったことをしようと予算を決めます。

車の買い替え、夫婦で旅行、家を改修など

ところが、300万円の予定の車は350万円になり、100万円の予定の旅行は130万円になり、500万円くらい見込んでいた改修は700万円に。

他にも、この機会だからと家具家電を買い替えたり、予定外の出費も続き、気付けば当初の予定より◯00万〜1000万円もオーバーしてしまったなんてことはザラに有ります。

大金を持った時ほど財布の紐を締める癖が必要でしょう。

まずは老後資金を確保してから

では、相続や退職金で大金が入ってきたらどうした方がいいのか。

多くの方は「これぐらいは残しておこう」ということは考えています。

しかし実際には、考えているだけで実際に口座を分けたり、使えない様にしている人はあまりいません。

そのため、まずは資金計画を作り、使ってもいいお金と使ってはいけないお金を分けます。

使わないお金は資金計画に乗っ取り運用に回すなど、守りながら増やしていきましょう。

そして使ってもいいお金に関しては、当然予算を決めます。

ただ予算を決めるのではなく、何にどこまで使うのか。優先度が高いものは何かを決めておきます。

また仮に予算を超えた分は、どこから補填するのか、何を我慢するのかも決めておきましょう。

こういった事を先に決めておくことによって、予算を超える様な場合にも「この分〇〇を我慢しないといけない」という意識が働きやすくなります。

また予算と優先順位を考えることによって、本当に使うべきところも認識しやすくなります。

大金が入った時はどうしても浮き足立ってしまいがちです。

大金が入った時こそ、財布の紐を締め、しっかりとした資金計画をしていきましょう。

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