五十嵐大輔

2021年5月22日3 分

掛け捨てじゃない保険。そっちの方が損。

みなさま、こんにちは。DSKです。

保険を見直す際には、保険の本質的にも掛け捨ての保険をお勧めします。

中には「掛け捨てなんて勿体無いから、保険料が戻ってくる保険の方が良いのでは?」という人もいると思います。

一見良さそうに見えるのですが、大抵の場合は戻ってくる保険の方が損をします。

保険で元をとるという考えはやめておいた方が良いでしょう。

保険料が戻ってくる保険とは?

「使わなかった保険料が戻ってくる!」

このようなフレーズで人気の還付型の保険。

保険料が戻ってくる医療保険とは、決められた年齢までに給付金を受け取らなかったり、受け取った額が支払った保険料よりも少なかった場合に、差額が返還される医療保険のことです。

返還される給付金は、保険会社によって「健康還付金」や「リターンボーナス」などと呼ばれています。

ここでは還付金と表現することにします。

還付金は、あらかじめ契約時に決めた年齢を迎えると受け取れます。

ただし加入年齢によって、受け取れる年齢には制限があるのが一般的です。

例えば、加入年齢が20〜45歳で65歳に受け取れ、加入年齢が56〜65歳だと75歳で受け取れるといった具合です。

また、数年に一度「健康祝金」といった形で、数万円が戻ってくる保険などもあります。

還付型の保険料は高い

若いうちは病気になることも少ないので、保険を使うことは少ないでしょう。

使わない若いうちは、念のため保険には入っておくけど、還付型で使わなかったら帰ってくる方が良い。と感じるかも知れません。

確かに戻ってくるのは嬉しいですが、還付型はその分保険料が高額に設定されています。

例えば、30才の人が終身の掛け捨て医療保険に入る場合、安い保険なら1000円ちょっとで入ることができます。

しかし還付型の保険は、月々3000〜4000円ほどと、支払い金額に数倍の違いがあります。

言ってしまえば、将来受け取る分のお金を保険会社で積み立てているのと同じことをしているのです。

どうせ積み立てるのであれば、流動声の低い保険に積み立てるより、自分で積み立てておいた方が利便性が良くなります。

その積み立てを投資などで行えば、長期で大きく資産を増やすことも可能です。

安い掛け捨て+自分で積み立てをした方が、よほどお得になると言えるのではないでしょうか。

健康体のまま早死にするなら◯

安い保険+自分で積み立ての方が言っても、それでも「掛け捨ては本当に払うだけ」という方もいるでしょう。

ですが、実は掛け捨ての方が支払額が安い場合が多くあります。

例えば、30歳から終身の医療保険に入り、85歳で亡くなった場合の保険料を計算してみます。

掛け捨て月1200円。還付型3800円で計算

30才で掛け捨ての医療保険に入り、85歳まで55年間の支払い合計は約80万円。

(月1200円×12ヶ月×55年=79万2000円)

一方30才で還付型に加入し、60才で全額還付された後、85歳までの残り25年間の支払った場合の合計は114万円となります。

(月3800円×12ヶ月×25年=114万円)

還付型の方がお得だと思っていたら、約30万円も還付型の方が損をすることになるのです。

しかもこれは、60才まで保険を使う様な病気や怪我が、1度もなかった場合です。

途中で医療保険を使えば、その分損失は大きくなっていきます。

最近は人生100年時代とも言われています。

85才で30万円なら100才まで生きたらいくら損をするのでしょうか。

このことから、還付型は「還付されるまで病気もケガもなく」「還付を受けたら早々に亡くなる」人に向いていると言えます。

ですがそもそも、その様な人が保険に入る意味はあるのでしょうか。

それに病気やケガ、亡くなるタイミングはコントロールができません。

やはり保険で得をしようとは考えず、最低限の掛け捨てで万が一にだけ備えるのが、一番お得という事になるでしょう。

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