五十嵐大輔

2021年5月28日3 分

一見普通に見える危険な家計

みなさま、こんにちは。DSKです。

家計の見直し相談で改善部分を指摘すると、「これって普通じゃないんですか?」と聞かれる事があります。

一見すると普通の家計に見えるのですが、実は良くない家計だったりします。

日本は、「実は良くない家計」が普通だと思われるほど、良くない家計の人が多すぎるのが現状です。

「うちは普通の家計」と思っている方も、「良くない家計」ではないか、一度確認してみると良いでしょう。

ボーナスや残業を生活費の予算に組み込んでいる

みなさんはボーナスや残業を除いて、固定給だけでいくらもらっているか即答できますか。

毎月の給与を確認すると「残業が多い時は〇〇万くらい」「ボーナスを入れると年収〇〇」という方が多いです。

しかし、そのボーナスや残業代は、固定給ではありません。

「でもいつもそのくらいだし、あまり変化はないから」という方もいますが、今回のコロナの様に、急に残業代がなくなったりボーナスが大幅にカットされる事があります。

変動する可能性があるものを「固定給」と同じ様にカウントするのは危険です。

普段の生活は本当に「固定」の給料で賄い、ボーナスや残業代は変則的なものだという認識を持つ必要があるでしょう。

定年後も続く住宅ローンがある

近年は昔より長期の住宅ローンが可能になっています。

それと同時に、晩婚化などで住宅ローンを組む年齢も遅くなっています。

ローン開始年齢が遅く長期のローンになれば、それだけ完済時の年齢が上がります。

「別に完済まで頑張って働けば良い」と言う人もいると思います。

最近は70歳まで定年を伸ばす様に政府が働きかけていますが、実際に現役時と同じ給料で働けるのは55〜60くらいまでです。

70才や75才まで現役と同じローンを支払うのは、家計を圧迫する可能性が高いです。

「退職金でなんとかする」という方もいると思いますが、最近は退職金の額も減っているところも多いですし、そもそも導入していない会社も多くあります。

支払い能力の高い60才くらいまでに完済できる様な計画が望ましいでしょう。

年間貯蓄より年間保険料の方が高い

日本人は保険が大好きです。

「何かあった時のため」とあれこれと保険に入っている方が多くいます。

保険は数字だけでなく、精神的な部分もあるので、一概に理論だけで考えろとは言えません。

しかし、年間の貯蓄額よりも保険料の方が高い様な、保険依存家計は危険です。

一般的な会社員であれば、世帯で月1万円も保険料を支払っていたら多いと捉えた方がいいでしょう。

そして、その保険料分すらも貯蓄が出来ない場合、明らかに過剰な保険に入っていると考えられます。

万が一のために今を危険に晒すのならば、保障を下げ今の生活を潤わせていきましょう。

収支が黒字=大丈夫とは限らない

家計の見直しを行う方は、収支が赤字もしくは赤字になる予想ができる方が多いです。

ですが収支が黒字でも、給料日ギリギリにはカツカツになる様な家計では、何かの拍子に簡単に赤字転落してしまいます。

テレビなどで「コロナで残業代がなくなって生活が厳しい」といった人もいますが、厳しいことを言うと、普通に見える危険な家計だったから当然とも取れます。

健全な家計であれば、仮に失業しても失業手当と貯蓄で1年ほどは生活できるでしょう。

今は黒字だから大丈夫と軽く考えず、将来的にも黒字を継続できるのか。

どうなったら赤字になるのか。その場合、何を削減するべきなのか。

こういった事を考えておくことが望ましいです。

健全な家計を維持して、大変な時期に対応できる様にしておきましょう。

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