五十嵐大輔

2021年7月12日3 分

考えるのは売り上げや利回りではない

みなさま、こんにちは。DSKです。

投資の相談を受けていると、多くの方が利回りを気にされます。

確かに利回りは投資において大切や要素ではあります。

しかし、利回りが良いが一番に来るのは危険です。

利回りが高い投資をするのは、利益を増やすための手段でしかありません。

「利回りが高いものへの投資」が目的にならない様にしましょう。

投資のリターンは運用ーコスト

投資の成績や、企業の成績を表す時に「利回り」や「売上」で表すことがあります。

当然、利回りは低いより高い方が良いですし、売上も少ないよりは多い方が良いでしょう。

しかし、利回りが高かったり売上が多かったとしても上手くいかない場合があります。

それはコストが多くかかっている場合です。

例えば、利回り10%の投資信託でも様々な手数料で3%とられていれば、実質は7%の利益です。

それならば8%の利回りだが、0.5%の手数料の投資をした方が利益は7.5%と多くなります。

売上も同じで、売上10億円でも経費が7億円かかっていれば利益は3億円。

対して売上は5億円でも経費が1億円で済んでいれば4億円の利益となります。

利回りや売上だけでなく、そこから得られる利益はどの程度なのかも考慮しましょう。

低コストの方が余裕が作りやすい

経費が高くても同じ利益が出てるなら利回りや売上があっても良いのではないのか。

そういった声もあると思います。

もちろん、それが継続して得られるのであれば良いと思います。

ですが、同じ利益を得られるのであれば、どれだけ原資や経費が少ないかを考えることも大切です。

それは同じ結果なら、コストが少ないほど余裕を持てるからです。

例えば、社員20人で売り上げ5億円、利益5000万円のA社と、社員5人で売り上げ1億円、利益5000万円というB社があったとします。

仮に売上が70%になってしまったら。

A社の経費は4億5000万円なので、70%の売上3億5000万円では赤字になってしまいます。

対してB社の経費は5000万円なので、70%の売上になっても2000万円の利益が残ります。

投資でも同じで、利回り10%コストが3%の投資Aと、利回り8%でコスト1%の投資B。

利回りが半分になったら。

Aは利回り5%ー3%のコストで実質2%で、Bは利回り4%ー1%のコストで実質3%になります。

同じ利益であればコストが少ない方が、不測の事態に対しての余裕が大きくなります。

最低を想定して考える

これは投資やビジネスだけでなく、家計を考える際にも重要になります。

例えば、収入が高いからと固定費や生活費が高くなってしまうと、万が一の時に破産しかねません。

月の手取りが100万円の人と30万円の人で、毎月の貯蓄額がともに10万円だとしたら。

今回のコロナの様に収入が下がってしまった時に、破産の危機が高いのはどちらでしょうか。

日々の生活費も、事業も投資も「どれだけ稼いだ」「どれだけ使える」という部分が注目されます。

ですが、大切なのは「どれだけ耐えられるか」「どれだけ身軽か」です。

事業が失敗する。投資が暴落した。収入が下がった。

どれも十分に可能性があります。

もちろん、あまりにも現実味のないリスクまで考える必要はありませんが、「万が一」があっても対応できる様に、出来るだけコストを少なくして余裕のある環境を作っておきましょう。

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