五十嵐大輔

2022年7月24日4 分

◯年後にはFIRE!…が予定通りにはいかないワケ

みなさん、こんにちは。DSKです。

若い世代を中心に関心が高まるFIRE(経済的自立と早期リタイア)

関連本や方法論なども流行っていますが、実際には挫折するケースが多いでしょう。

人生は思っても見ないことばかりです。

いままでの人生が、思い描いていた通りなのであれば良いですが、そうでなければFIREを目指しながらも、計画は狂うものだと考えておく必要があるでしょう。

「こんなはずじゃなかった」とならないために、事前に挫折につながりそうな事を想定しておきましょう。

予定通りの運用にならない

FIREを目指している人たちの話を聞いていると、運用がうまくいかなかった場合を想定していない人が多くいます。

近年はS&P500などの米国株が人気で、平均リターンも素晴らしいものです。

しかし、それは過去そうであったというだけであって、これからがそうなるとは限りません。

S&P500も低迷していた時期がありますし、自身のFIRE目前でリーマンショックの様な暴落が起こる可能性もあります。

過去の暴落はどれも5年ほどで回復していますが、いつ回復するかは不確定ですし、仮に5年で回復するとしても、FIRE達成が5年伸びることになります。

また、回復を待っているその最中は「いつになっても回復しない」という恐怖と戦い続けることになります。

「待っていれば回復する」と頭でわかっていても実際にはできません。

これが誰でもできるのであれば、みんな東大に合格できますし、お金持ちになれます。

こうすれば良いが分かっている=それが出来るという訳ではないのです。

結婚などで貯蓄できなくなる事も

運用自体が上手くいっていても、人生プランが狂う事もあります。

独身でFIREを目指していたが、結婚することにより家計を一元化しないといけない。

しかし、配偶者となった人はFIREに興味のない人かもしれません。

「FIREできたら良いな」と考える人は多くいますが、「本気でFIREをする」と考えている人は実際には多くありません。

仮にFIREといった部分で意気投合していれば良いですが、それぞれ節約していても、お互いの「譲れないもの」が違えば、その部分は支出が上がる可能性もあります。

また、相手が子供が欲しいということになれば、FIREはより一層遠のきます。

FIRE関連の本では「教育費はあまりかけない」というものもありますが、実際どこまでかけないでいられるでしょうか。

自分は節約に苦労はなくとも、家族に負担を強いるのは難しいでしょう。

自分でコントロールできない事も

人生は自分だけではコントロールできない事もあります。

いままで順調だった業界でも、コロナで多くの企業が倒産した様に、世の中は突如として環境が変わることがあります。

会社の倒産が倒産してしまって、そもそもの元手がなくなる場合もあるでしょう。

もしFIREすることに全振りしていて、スキルを磨いてこなければ、今まで通りの資産形成が難しくなる可能性も十分にあります。

また、家族の病気などで作った資産を取り崩すことになる可能性もあるでしょうし、もしかしたら日本の税制や法律が変わって予定通りに行かなくなる事もあるかも知れません。

そこまで考えなくても良いかも知れませんが、計画通りに行かない可能性があるという意識は常に持っておく必要があるでしょう。

その上で、計画通りいかない時にはどうするか、次の手を持っておくことが大切になります。

FIREまでにいくつものゴールを

FIREに限らずですが、計画通りいかないことは往々にしてあります。

大きな目標ほど、途中で上手くいかないことが多く出てきます。

1つのゴールだけを設定すると「この場合はどうする」「こうなったら…」など想定が増え過ぎてしまいます。

なので、ゴールを少しずつ設定していき、その度に軌道修正をしていくと良いでしょう。

まずは節約をする⇨生活防衛費を貯める⇨投資を始める⇨配当金や分配金を得る⇨資産を増やしていく。

など、細かくゴールを区切り、その都度現実と照らし合わせて、実現可能な方法で次のゴールを目指していく。

始めから大きいゴールを作っても、ほとんどの場合計画通りにはいきません。

計画が大きくズレない範囲で設定し、途中で挫折しない様にしていきましょう。

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