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五十嵐大輔

入口から出口まで

みなさま、こんにちは。DSKです。


先日、お客様から「老後資金を2000万貯めたい」とご相談をいただきました。


「2000万を作った後はどうするのですか?」と質問すると「節約しながらそれで生活します」という答えでした。


2000万は1つの目標としては良いですが、その先がないと資産を作っても不安は解消されません。


2000万を作ってもそれが終わりではないのです。


ということで、本日のテーマは【入口から出口まで】です。


2000万の準備をする人は増えてきた

NISAやiDeCoなどの影響もあって、積立投資が少しずつ浸透してきました。


特に若い世代は時間の優位性もあり、少ない資金でも資産形成が出来るので始める人が増えてきました。


ただ、積立を行なっている人に期間が終わったらどうするのか聞くと、「年金として取り崩す」と言う意見をよく聞きます。


多くの計画が、資産形成を「目標額まで増やす」ところで終わっているのです。


資産ができても、そこで終わりじゃない

資産形成ができたとしても、ただ取り崩していくだけでは不安は消えません。


不安を消すためには、継続して入ってくる収入がある事が大切です。


そのためには、貯めたお金でどう運用するのかも計画しておく必要があります。


例えば、とりあえず月5万を積立しようと考えたとします。


何となく平均くらいと考えて年利5%で運用し、2700万貯まったとします。


老後資金2000万は達成できたので、最低限の目標はクリアできました。


ですが、その先が決まってないと2700万をただ取り崩し続け、残りの資産といつまで生きるかの不安を抱えながら過ごすことになります。


一時的には安心ができたとしても、先が見えていないと不安は消えません。


そのために、死ぬまでの計画をしっかり立てておく事が必要になります。


老後にどう生きたいかまで考えて計画を立てる

国に言われたように2000万をただ貯めるのではなく、自分がどんな生活を送りたいか。


そのためには、年金に加えていくら収入があれば不安がなくなるか。を考えて計画を立てる事が大切になります。


例えば年金に加え、毎年200万の収入があれば安心して過ごせるとした場合。


毎年200万を得るためには、年利5%で運用しても4000万の資産が必要となります。


4000万を25年後までに作るには、年利6.5%で月6万積立する必要があります。


現状で6万を出し続けるのは難しいならば、最初は5万で数年後に増額しても良いですし、6.5%よりリスクを抑えたいならば、積立額を多めに投資するなども良いでしょう。


さらに5万が限界で、5%以上はリスクが怖いなどがあるならば、将来の2700万を運用しながら働く期間を長くするなども出来ます。


大切なのは、将来像が見えていて、それにどんな手段を使えば良いかが見えている事です。


何となく「2000万不足だから」ではなく、始まりから終わりまでを見据えた計画を立てて実行していきましょう。










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