みなさま、こんにちは。DSKです。
昨日、アメリカの4−6月GDPが年率換算でマイナス32.9%と、統計開始以来最悪の水準になったことが発表されました。
リーマンショックで最悪の3か月間でもマイナス8%台だったので、今回のコロナ禍がアメリカ経済にどれだけ大きい打撃だったかが分かります。
しかし、実態経済の状況に反して株価指数は上昇傾向にあります。
特にナスダック100は3月の安値以来、時価総額が約4兆ドル(約417兆円)も増加しました。
なぜナスダックがこれほど上昇したのか。
そもそもナスダック100とは
ナスダック100とは、アメリカの株式市場の1つナスダックに上場しているうちの、代表的な100銘柄で構成される株価指数のことを指します。
100銘柄の選択基準は金融以外の銘柄で、流動性が高い時価総額上位100社とされており、定期的に入れ替えが行われています。
ナスダック100はNYダウやS&P500と違い、指数を構成する銘柄に金融会社が含まれず、ナスダックに上場されている銘柄であればアメリカ以外で設立された会社も含むといった特徴があります。
ナスダック100に金融銘柄が含まれない代わりに、時価総額上位金融銘柄のナスダック金融100というのもあります。
ロックダウンやニューノーマルが成長に
ナスダックにはハイテク関連企業やインターネット関連企業が多く上場しています。
このハイテク・インターネット関連の企業たちは、コロナ感染対策のロックダウンを生き残り、ロックダウンやニューノーマルによって優位性を劇的に高めました。
コロナによって多くの企業が業績を落とす中、こういったハイテク・インターネット関連の企業は通常よりも速いペースで前進できたことになります。
ITバブルの頃は、将来性や期待感を重要視されての株高でしたが、今回はコロナ禍を乗り切ったことにより基板や安定性も評価された結果でしょう。
ナスダックを引っ張るGAFAM
ハイテク・インターネット系と聞くと、やはり思い浮かべるのがGAFAMですが、S&P500同様、ナスダック100にも入っています。
GAFAMはGoogle、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftのイニシャルを取ったもので、その時価総額は東証一部全体よりも大きなものです。
むはや、これらの企業のサービスを避けて生活をするのは難しいほど、私たちの生活に根付いています。
投資という観点でも、ナスダック100は高い成績を残しています。
ただ、構成比に偏りがあることやS&P500に比べ、会社数が少ないなどのリスクはありますので、自身の許容度に合っているか考える必要はあるでしょう。
まとめ
コロナ禍によって、米国のGDPはマイナス32.9%と異例の数字が飛び出しました。
しかし、奇しくもそのコロナによってナスダック100は大きく成長しました。
S&P同様、GAFAMがその成長を牽引した形です。
これからアメリカの施策や生活によって、どうなるか分かりませんが、現状GAFAMなしでの生活は考えづらいでしょう。
GAFAMの勢いが止まらない限り、ナスダックの成長も続きそうです。
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