みなさま、こんにちは。DSKです。
銀行業界でつくる「全国銀行資金決済ネットワーク」が銀行間の送金手数料を今の半額程度に引き下げる方向で調整していることが分かりました。
これにより、消費者の振り込み手数料も下がる事が期待されています。
40年以上ぶりの「銀行間振込手数料」
どう変わっていくのでしょうか。
銀行間の送金手数料が半分に
銀行間のお金のやり取りは「全銀システム」と呼ばれるネットワークを使って行われています。
このシステムをは、お金を振り込む銀行が振り込まれる銀行に「銀行間振込手数料」を支払う必要があります。
現状の手数料は3万円未満は1件117円、3万円以上は162円です。
利用者が支払う「振込手数料」は、この「銀行間振込手数料」をもとに決められています。
例えば、一般的にネットバンキングでの送金だと3万円未満の場合は1件220円、3万円以上は1件440円です。
今回の報道では、この「銀行間振込手数料」を一律62円にする方向で最終調整している様です。
40年以上変わっていなかった料金
利用者の「振込手数料」の元になっている、この「銀行間振込手数料」
実は40年以上変わっていませんでした。
近年スマホのキャッシュレス決済が普及していますし、給与のデジタル払いも始まります。
40年前とは違い、現代は振り込みの窓口業務も少ないですし、手続きもネットでできるものが多くなっています。
普通に考えたら、時代ともに手数料が下がっていてもおかしくないはずですが、それを40年間も同じ料金をとっていた事自体が問題です。
すでにネット銀行などでは月に複数回無料になっている中、大手の手数料では利用率も下がっていくでしょう。
このため政府は、今年の「成長戦略」に銀行間の手数料の引き下げを明記し、銀行業界に対応を促したことで検討が本格化しました。
金融の手数料ビジネスは縮小傾向
近年は証券会社の販売手数料や、ネット保険の料金の低さが目立ってきました。
日本の金融業界は手数料ビジネスで利益を得てきましたが、技術の進化によって手数料はどんどん下がっています。
また海外の銀行では銀行間の振り込み手数料が無料のところもあります。
これは口座維持で料金をとっていて、それで補っている場合もありますが、日本も手数料への考えを変えていく必要があるでしょう。
手数料の低いサービスはどんどん出てきます。
いきなり半額にできる様な高い手数料で、いつまでも利益をとっていくのは難しいでしょう。
銀行には、「銀行間振込手数料」だけでなく、ATM利用料などの手数料も下げて、手数料以外のところで頑張ってもらいたいですね。
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