五十嵐大輔

2020年7月20日3 分

S&P500で全てOK!な訳ではない

初心者におすすめの投資法として、インデックス連動の積立投資があります。

その中でもお勧めなのが、S&P500連動の積立投資です。

お勧めではあるのですが、最近「S&P500に投資しておけばOK」という風潮が強くなってきたのには注意が必要です。

投資に絶対はありません。

S&P500も決して万能な訳ではないことを理解しておく必要があるでしょう。

今回のポイントは

  • 運用にはマイナスの年もある

  • 為替リスクがある

  • アメリカ集中投資である

マイナスの年もある

S&P500は、過去30年間でみると平均9%以上の成長をしています。

しかし、これは平均リターンです。

これは以前「リスクとリターンの誤解」でも説明しましたが、その期間の平均値を取ったものになります。

相場なので、当然マイナスの年もあります。

リーマンショックの様に大幅なマイナスになる年もあるでしょう。

平均◯%と毎年◯%では違います。

全く気にするなという訳ではありませんが、「年◯%じゃなかったの?」と落ち込むことのない様に理解をしておきましょう。

為替リスクがある

また、これは外貨建て商品全般的に言えることですが、日本にいる限り為替リスクがあります。

例えば1ドル120円の時に投資をして10%増えたとしても、利確時に1ドル80円になっていたら損失になります。

120×10%×80/120=132×0.66=87

S&Pが順調でも、日本との為替で思ったほど増えない可能性もあります。

実際、リーマンショックの後は、ドルベースでは3年弱で回復しましたが、当時日本は超円高だったため、円ベースではなかなか回復することができませんでした。

相場が良くてもマイナスなることもあれば、相場が悪くてもプラスになる可能性はあることを理解しておきましょう。

アメリカ集中投資である

S&P500はアメリカのインデックスです。

つまり、アメリカ集中投資ということになります。

この場合、他に分散を行っていないのであればアメリカに運命を委ねる形になっています。

「アメリカだから大丈夫だろう」と考える方もいると思いますが、米国株にも低迷している時期があります。

現状、アメリカが世界の中心ではありますが、将来的にどうなるかはわかりません。

アメリカが潰れることは考えづらいですが、低迷する時期が来てもおかしくないという認識は持っておくべきでしょう。

まとめ

このようにS&Pであっても、完璧な投資先という訳ではありません。

様々なリスクやデメリットもあります。

もちろんS&P500は現状、優良な投資先に変わりありませんし、初心者にもおすすめ出来る投資先です。

「そんなのは当たり前だ」という認識の方は問題ないと思いますが、最近の、「とにかくS&Pにしておけば大丈夫」という流れに乗っただけの方は、一度しっかり考えてみる必要もあるでしょう。

どんな投資でもそうですがリスクやデメリット、その対処法など、自身の行う投資について、しっかりと理解した上で投資を行なっていきましょう。

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