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五十嵐大輔

リスクとリターンの誤解

更新日:2020年7月18日

みなさま、こんにちは。DSKです。


資産形成や投資の話をしている中で「投資はリスクがあるから危ない」や「年◯%のリターンのはずなのに減っていた」といった、質問や相談を受けることがあります。


投資や資産形成を始める人が増えた反面、誤解したままの人も多くいるな。と感じます。


今回は投資や資産形成でよく使う、リスクとリターンのよくある誤解について説明していきます。


まずはリスクのよくある誤解を説明します。


リスクの誤解


リスク=危険


リスクを単純に翻訳すると危険となります。


ですが金融用語のリスクとは不確実性のことを言います。


そうなるかも知れないし、そうならないかも知れない。


例えば、1万円の投資が8000円になるリスクがあるという事は、12000円になる可能性もあるという事です。


そして、その度合いの大きさをリスクの大小で表しています。


リスク=値動き


リスクと聞くと、相場の値動きをイメージする人は多いと思います。


確かに、一番気にされるものは値動きでしょう。


ですが、リスクにも様々な種類があります。


発行している企業が倒産するかも知れない「信用リスク」


外貨建ての商品に発生する「為替」


投資対象国や地域の政治や経済状況により発生する「カントリーリスク」


など「必ずこうなる」という訳ではないものにはリスクが発生します。


分散とリスク


「リスクを下げるには分散が大切」


これは投資の世界ではよく聞きます。


しかし、ただ分散すれば良いという訳ではありません。


分散には相関関係を考えなければいけません。


例えばトヨタの株を持っているとして「個別株は分散が大事だから」と日産の株も購入したとします。


その後、車が必要ない社会になったとしたら、これはリスクが下がっているでしょうか。


リスクを下げたいのであれば、異なる地域や反対の値動きになる様なものに分散する必要があります。


次はリターンのよくある誤解を見ていきましょう。


リターンの誤解


リターン=利益


一般的にリターン=利益と考えることが多いですが、リターンとは「収益率」の事です。


ある期間(1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年など)の収益率をパーセンテージで表したものを指します。


したがって、マイナスのリターンという事も存在します。


リターンだから必ずしも+になるとは限りません。


年〇%のリターン


リターンが収益率と説明しましたが、投資で使われる「年◯%のリターン」は毎年◯%という意味ではありません。


銀行や借入などで使われる年利は固定なので、毎年一定の割合で増えたり減ったりします。


それに対して投資の年◯%は、1年目は10%、2年目は5%など、相場が上がったり下がったりした結果の平均です。


もちろんマイナス運用の時もあるので、年◯%とあっても綺麗に右上がりのカーブを描く訳ではありません。


将来に関しても利回りを保障するものではなく、過去のデータから予想される利回りでもあります。


まとめ


銀行預金に慣れ親しんだ日本人には、リスクという不確実性や、マイナス運用の時は不安を覚えるかも知れません。


ですが、リスクが必ず損失という訳でもないですし、リターンが必ずしも+とは限りません。


資産の評価額は常に上下し含み益、含み損を繰り返しながら推移していきます。


リスクがあるからではなく、どれぐらいまでのリスクなら良いのか。


単年リターンがプラスだマイナスだと気にせず、ゴールに目を向けましょう。


結果が良ければ途中は気にしない、それくらいの意識で資産運用を行うことも大切です。











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