みなさん、こんにちは。DSKです。
先日、ドル円がついに140円を突破しましたね。
140円をつけたのは実に24年ぶりです。
24年ぶりとは言っても、実際の購買力で考えると50年前の1ドル360円の時並だそうです。
これだけ円安になると、ドル建てなどの投資に腰が重くなる方もいらっしゃるでしょう。
では、今ドル建ての投資をすることは悪手なのでしょうか?
急激な円安で消費者の負担増
今月2日、東京外国為替市場はアメリカが大幅な利上げを続けるという見方から円安が加速し、円相場は24年ぶりの円安水準となる1ドル=140円台まで下落しました。
円相場は7月中旬に1ドル=139円台まで急速に円安が進みましたが、8月はじめには一気に1ドル=130円台まで値上がりしました。
このまま円安が落ち着くかに見えましたが、その後再び円安が進み、およそ24年ぶりの140円台まで値下がりしました。
これにより、企業も値上げを余儀なくされ、消費者の負担が大きく増えました。
さらに1ドル=140円の円安水準がこれから来年3月まで続いた場合、今年度の2人以上の世帯の支出は前の年度より平均で年間7万8400円も増えるという試算があります。
今後、150円まで下がるという専門家もいますし、リスク管理として円だけでなくドルも持つ必要性が高まってきました。
ドル建ての円高が怖い
ドルを持ちながら資産形成をするのに効果的なのが、ドル建てのつみたて投資。
ですが、今の円安状態で投資をして、将来円高になったら困ると腰が重くなっている人も多いでしょう。
この円安の中、ドル建ての投資を始めるのは悪手なのでしょうか?
実際に「為替と株式で損益に与える影響」を1997年〜〜2022年までのデータを見てみると
10年間の場合は、為替:株相場が最大で9:1であり、為替が大きな影響を与える可能性があると考えられます。
ただ、平均すると3:7程度なので、多くの場合株式の方が影響が大きいと考えられます。
そしてこの影響は期間が伸びれば少なくなり、20年間で考えた場合、最大でも1:9とほとんど為替の影響を受けていませんでした。
これは為替の推移と株相場の推移を見れば分かりますが、為替は行ったり来たりで長期になるほど直線に近づきますが、株相場は長期になるほど右肩上がりになっています。
このことからも、歴史的には20年以上投資を続ければ、為替の影響は考える必要はないと言うことが分かります。
細かいことを気にせず、ドル建てを始める
株の相場が下がっている時や、逆に天井と言われている時、為替が円安になっている時など、短期の投資家が気をつける時期に、積立なのに同じ様に不安がる方がいます。
しかし、短期の一括投資と長期の積立投資は、気にするポイントも違ければ、リスクやデメリットも違います。
長期の積立は相場をあまり気にしなくて良いと同時に、為替もあまり気にしなくて良いものです。
それよりも投資期間に余裕を持たせるために、出来るだけ早く始めることに意識を向けた方が良いでしょう。
投資において慎重なことは大切なことですが、慎重すぎて気を逃してしまうという事もよくあります。
まだドル建て積立を始めていない方は、あまり神経質になりすぎず、まずは気軽に長期のドル建てつみたてを始めていきましょう。
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