五十嵐大輔

2020年12月10日2 分

年金の繰り下げと繰り上げどっちがいい?

みなさま、こんにちは。DSKです。

老後の資産として大きな収入源である年金。

「繰り上げするべきか繰り下げるべきか」

多くの人が頭を悩ませていますが、大切なのは「いつまで生きるか」と「損益分岐点」を考えることです。

今回は年金の貰う時期について解説します。

年金の「損益分岐点」とは

損益分岐点とは、どこを超えたら元がとれるのかというラインです。

例えば、資格を取ることで毎月手当が出るとします。

資格の費用は12万、毎月の手当は1万だった場合、費用と手当の合計が同じになるのが12ヶ月目なので、損益分岐点は12ヶ月後という様な形です。

これを年金で考えると、受け取る年数と繰り上げ繰り下げの金額の違いを計算します。

例えば65才〜85才で貰える金額が年間200万だとした場合。

繰り上げ繰り下げの場合はいくらになるのでしょうか。

繰上・繰下の受給額は?

老齢基礎年金は、原則として65歳から受けることができますが、希望すれば60歳から65歳の間で繰り上げて受給できます。

1月繰り上げるごとに、受給額は0.5%ずつ下がっていき、繰り上げ受給をする場合、繰上げ支給の請求をした時点(月単位)に応じて年金が減額され、その減額率は一生変わりません。

出典:老齢基礎年金の繰上げ受給|日本年金機構

仮に繰り上げで60歳から受け取るとします。

先ほどの例を使い、通常の受取額が200万とすると60歳から受け取る年金は、200−30%で140万に減少します。

では今度は繰り下げの場合はいくらになるのか。

繰り下げも繰上げ同様1月毎に金額が変化します。

出典:老齢基礎年金の繰下げ受給|日本年金機構

70才からの受給だと42%増なので、200+42%で284万の受給額となります。

これだけ見ると、受給額が多いので繰り下げが良さそうですが、それぞれ受け取る年齢が違います。

それを考慮するとどうなるのか。

受給期間も考慮すると?

それぞれの総受給額はどうなるのか。

1、72才まで受け取る

繰上=140万×13年=1820万

通常=200万×8年=1600万

繰下=284万×2年=568万

2、81才まで受け取る

繰上=140万×22年=3080万

通常=200万×17年=3400万

繰下=284万×12年=3408万

3、90才まで受け取る

繰上=140万×31年=4340万

通常=200万×26年=5200万

繰下=284万×21年=5964万

結果として、72才までに亡くなる場合は繰り上げが、81才以上長生きをするなら繰り下げが得だという事でした。

それぞれ事情が違うので、みなさん自分たちに合った計算をしていただければと思いますが、単純に年金総額では日本人の平均寿命を考えると繰下げ受給が良さそうです。

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