五十嵐大輔

2021年5月11日3 分

定年前後のトリプルパンチを防ぐ

みなさま、こんにちは。DSKです。

「老後の資金を準備しよう」と聞いても、あまりピンとこない方もいると思います。

若い方などは特に「まだ考えなくても良いんじゃない?」という方も多いと思います。

ですが、そのままズルズルと過ぎていき、気づいたらどうしようも無くなっていた。

そうならない様に注意が必要です。

特に近年は定年前後に負荷が集まる傾向があります。

タイミングを見計らうなど、計画を立てておきましょう。

人生の3大費用

一般的に人生の3大費用で「住宅費」「教育費」「老後の生活費」が言われます。

まず住宅費ですが、賃貸にしても持ち家にしても生きていく上で必ず必要な費用です。

持ち家の場合はローンで金額が固定になり、基本的には変えられません。

また賃貸とは違い、35年なら35年間、同じ金額を払い切らなければなりません。

教育費は幼稚園から大学まで、全てを公立に通ったとしても大学卒業までに1,000万円程がかかります。

私立なら倍以上で2,500万円ほど必要になってきます。

そして老後の資金。

年金2,000万円不足問題でも言われる様に、現状だと年金だけではすんなり定年できなくなりました。

不足する生活費を補填するため、老後資金や私的年金を持っておく必要があります。

昔と今は状況が違う

「これは昔もあったことでは?」「なぜ今改めて?」

そう感じる人もいるかも知れません。

それは、昔と今では状況が違うということです。

例えば教育費は、過去40年で大学の費用は3〜4倍ほどに増えています。

塾や私立に通う子も増えましたし、学校に入る前段階での就学前教育も増えました。

もちろん昔より物価が上がったということもありますが、給料の上がっていない現状で教育費が上がっているのは、昔より負担が大きいと考えて良いのではないでしょうか。

住宅費に関しては、昔に比べて2倍にも3倍にもなってはいませんが、現代は退職金がなくなるところが増えました。

昔は退職金を使って、ローンの残債を返済して、残りのお金と年金で老後の生活をしようとなっていました。

しかし、退職金が大幅に減ったり無くなったりしている現代では、住宅ローンを最後まで働いて返すということが必要になるでしょう。

そして老後の生活費。

昔に比べ平均寿命が伸びたので、昔より蓄えが必要になりました。

年金制度ができた時は男性の寿命は65才。

人生100年時代と言われる今の現役世代とは35年間も違いがあります。

しかも年金額はこれから更に減少してくと言われています。

昔のやり方では今はやっていけない認識を持つことが大切です。

全てが重なる50〜60代

そして、近年の社会状況を考えると、一番危険なのが50〜60代です。

なぜ50〜60代が一番危険かというと、この3代費用が全て重なってくるタイミングだからです。

最近は晩婚化が進んでおり、初婚年齢の平均は男性で30才。

40代で子どもが産まれるという家庭も珍しく無くなってきました。

30才で結婚をして、持ち家を購入するとします。

30才で35年の住宅ローンを組むと、完済年齢は65才。

35才に購入すれば完済年齢は70才となります。

仮に40才で子どもが産まれたら、大学入学となる18才の時に親は58才。

58才というと役職定年が過ぎ、あと2年で再雇用になるなど収入が落ち始める時です。

収入が落ちている時に子どもは大学で、住宅ローンはまだ残っている。

大学が終わっても住宅ローンが残っている。

さらに数年後には定年が迫り老後資金の問題が出てくる。

50〜60代に全ての負担がかかり、定年直後に老後破産になる。

一生懸命頑張ってきたのに、これでは辛いですよね。

こうならないためにも、余裕のある若いうちから老後のことまで視野に入れた、計画的な資産形成を行っていきましょう。

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