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五十嵐大輔

定年前後のトリプルパンチを防ぐ

みなさま、こんにちは。DSKです。


「老後の資金を準備しよう」と聞いても、あまりピンとこない方もいると思います。


若い方などは特に「まだ考えなくても良いんじゃない?」という方も多いと思います。


ですが、そのままズルズルと過ぎていき、気づいたらどうしようも無くなっていた。


そうならない様に注意が必要です。


特に近年は定年前後に負荷が集まる傾向があります。


タイミングを見計らうなど、計画を立てておきましょう。


人生の3大費用


一般的に人生の3大費用で「住宅費」「教育費」「老後の生活費」が言われます。


まず住宅費ですが、賃貸にしても持ち家にしても生きていく上で必ず必要な費用です。


持ち家の場合はローンで金額が固定になり、基本的には変えられません。


また賃貸とは違い、35年なら35年間、同じ金額を払い切らなければなりません。


教育費は幼稚園から大学まで、全てを公立に通ったとしても大学卒業までに1,000万円程がかかります。


私立なら倍以上で2,500万円ほど必要になってきます。


そして老後の資金。


年金2,000万円不足問題でも言われる様に、現状だと年金だけではすんなり定年できなくなりました。


不足する生活費を補填するため、老後資金や私的年金を持っておく必要があります。


昔と今は状況が違う


「これは昔もあったことでは?」「なぜ今改めて?」


そう感じる人もいるかも知れません。


それは、昔と今では状況が違うということです。


例えば教育費は、過去40年で大学の費用は3〜4倍ほどに増えています。


塾や私立に通う子も増えましたし、学校に入る前段階での就学前教育も増えました。


もちろん昔より物価が上がったということもありますが、給料の上がっていない現状で教育費が上がっているのは、昔より負担が大きいと考えて良いのではないでしょうか。


住宅費に関しては、昔に比べて2倍にも3倍にもなってはいませんが、現代は退職金がなくなるところが増えました。


昔は退職金を使って、ローンの残債を返済して、残りのお金と年金で老後の生活をしようとなっていました。


しかし、退職金が大幅に減ったり無くなったりしている現代では、住宅ローンを最後まで働いて返すということが必要になるでしょう。


そして老後の生活費。


昔に比べ平均寿命が伸びたので、昔より蓄えが必要になりました。


年金制度ができた時は男性の寿命は65才。


人生100年時代と言われる今の現役世代とは35年間も違いがあります。


しかも年金額はこれから更に減少してくと言われています。


昔のやり方では今はやっていけない認識を持つことが大切です。


全てが重なる50〜60代


そして、近年の社会状況を考えると、一番危険なのが50〜60代です。


なぜ50〜60代が一番危険かというと、この3代費用が全て重なってくるタイミングだからです。


最近は晩婚化が進んでおり、初婚年齢の平均は男性で30才。


40代で子どもが産まれるという家庭も珍しく無くなってきました。


30才で結婚をして、持ち家を購入するとします。


30才で35年の住宅ローンを組むと、完済年齢は65才。


35才に購入すれば完済年齢は70才となります。


仮に40才で子どもが産まれたら、大学入学となる18才の時に親は58才。


58才というと役職定年が過ぎ、あと2年で再雇用になるなど収入が落ち始める時です。


収入が落ちている時に子どもは大学で、住宅ローンはまだ残っている。


大学が終わっても住宅ローンが残っている。


さらに数年後には定年が迫り老後資金の問題が出てくる。


50〜60代に全ての負担がかかり、定年直後に老後破産になる。


一生懸命頑張ってきたのに、これでは辛いですよね。


こうならないためにも、余裕のある若いうちから老後のことまで視野に入れた、計画的な資産形成を行っていきましょう。










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