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五十嵐大輔

積立投資に向いている人・向いていない人

FPの多くが、投資初心者に積立投資を勧めます。


それは過去のデータを見ると、長期で積立投資を行った人は資産を増やすことが出来ていたからです。


積立投資は初心者でも勝てる投資としてお勧めですが、そんな積立投資にも向き不向きがあります。


積立投資に向いている人はどう言った人なのか

向いている人の特徴として以下の3つがあります。


  • 長期的な視点で投資できる人

  • 良い意味で「鈍感」、「楽観的」な人

  • 決めたことを継続できる人


なぜこれらの人が向いているのか。


まずは積立投資の特徴を確認していきましょう


積立投資の特徴



積立投資とは、同じ金融商品(例えば投資信託)を毎月一定額決まった日に買い付けていく方法でドル・コスト平均法とも呼ばれます。


毎月定額を購入するため、相場が上がっている時は少なく、上がっている時は多く購入し、購入価額を平準化することができます。


それにより、中長期で買い付けていくことで時間的なリスク分散の効果が期待できます。


その分、一括の様に年利で数十%などの大きなリターンは見込めませんが、リスクを押さえながら資産形成をしていける投資方法になります。


これが初心者にもお勧めされている理由でもあります。


これを踏まえて、向いている人の特徴を説明していきます。


向いている人・いない人


長期的な視点で投資できる人


積立投資は、その性質から中・長期間かけて行う必要があります。


数年〜数十年での計画が必要となりますので


「今は払えるけど今後は分からない」


「来年までにこれくらい増やしたい」


という様な短期的な計画には合いません。


老後や教育費など、将来に向けての投資計画を考えられる人でないと難しいでしょう。


良い意味で「鈍感」、「楽観的」な人


上でも書いた通り、積立投資は中・長期的な投資です。


世界経済は長期的に見ると右肩上がりですが、短期的には上下に動きながら推移します。


中長期での投資期間の間には、何度か大幅な暴落が起きることもあるでしょう。


しかし、暴落があっても積立投資としては一時的なものです。


それらを一々気にして、


「これから先ずっと下がり続けたら…」


「こんなに含み損が出てしまった」


と気にしていては身が持ちません。


そのため、暴落が起きても普段通り続けられる「鈍感さ」や「楽観さ」を持つ人には向いているでしょう。


逆に、些細な変化にも反応してしまう「敏感」な方には向いていません。


そういう方には、その時々で判断するデイトレードなど、神経質な投資の方が合っているでしょう。


決めたことを継続できる人


投資期間中に生活環境や家族構成が変わり、投資に回すのが難しくなったり、引出したくなる時もあると思います。


もちろん、生活を犠牲にしてでも何がなんでも続けるべきとは思いません。


ですが、積立投資は中長期的な投資です。


少し厳しい時や、他の投資がよく見えたときなども、コツコツと継続する意識が必要です。


有名なバンガード社の創立者ジョン・ボーグル氏も「航路を守れ」と言っていました。


この航路を守って、地道に継続できる人が積立投資の効果を得ることが出来るのです。


継続させる仕組みを作る


積立投資に向いている・いない人を説明してきました。


積立投資においては「長期的な目標を立てて継続する」ことが大切です。


それを出来る人が積立投資に向いている人なのですが、そうでなかったら辞めた方が良いのかと言うと、そうでもありません。


これには意志の力だけでなく仕組みの問題もあります。


保険や定期預金の様に、自動化してしまえば良いのです。


自分から払う分には抵抗はありますが、自動で引かれていくのには簡単に慣れます。


向き不向きはありますが、それは仕組みがない場合の話です。


仕組みを整えて、将来に向けて堅実な資産形成をしていきましょう。











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