みなさま、こんにちは。DSKです。
お金の不安を無くすために資金計画を立てることは大切です。
ですが、将来のお金がどれくらい必要か考えるのは大変です。
そんな時に役立つのが6つの係数です。
今回はこの6つの係数について説明していきます。
プランニングでなぜ係数を利用するのか
資金計画を考えるためには、色々なお金に関するシミュレーションを行う必要があります。
老後資金や生活費、車や不動産などの大きな買い物、学費や結婚式など大きな額のいるイベントなど
いくら必要でどのくらいの期間で資金を作るのか
必要な金額は平均を参考にすれば、比較的簡単に考えることができます。
問題は、その資金をどの様に作っていくのか。
5年後に住宅資金として500万円を用意するためには、毎年いくら必要なのか。
また運用をしながらの場合、どのくらいで達成できるのか
など、予想するのは大変です。
そんな時に利用するのが係数です。
例えば、5年後に500万円を年3%で運用しながら作るには、毎年いくら必要なのか。
500万(目標資金)×0.18835(係数)=毎年94.2万
係数を使えば、簡単に計算できてしまいます。
資金計画を立てるための係数には6つの種類があります。
それぞれ説明していきます。
係数の種類
1、終価係数
終価係数とは「〇〇円を年利☆%で運用したら将来いくらになるか」を計算するための係数です。
例えば、退職金を1000万円もらったが、まだ働くつもりなので年利3%で10年間運用したら、10年後にはいくらになっているか?と言った場合
1000万円(現在資金)×1.344(終価係数)=1344万円(10年後のお金)
この様に計算します。
2、現価係数
現価係数とは「年利☆%で〇〇円にするには今いくら必要か」を計算するための係数です。
例えば、5年後に500万円の車を買いたいので、今ある資金を年利3%で運用するとしたら、いくら運用に回せばいいか?と言った場合
5年後に500万円にするには、年利3%で運用するとしたら、今いくら必要か?
500万(目標額)×0.744(現価係数)=372万円(必要資金)
この様に計算します。
3、年金終価係数
年金終価係数とは「年利☆%で毎年〇〇円ずつ積立したら、将来いくらになるか?」を計算する係数です。
例えば、老後の資金づくりのために、45才から65才までの20年間、毎年100万円ずつ年利3%で積立運用をした場合、65才時にはいくらになっているか?と言った場合
100万(年間積立額)×26.870(年金終価係数)=2687万円(20年後の金額)
この様に計算します。
4、減債基金係数
減債基金係数とは「〇〇円にするために年利☆%で△年間、積立運用するとしたら毎年いくら積み立てたらいいか?」を計算する係数です。
例えば、65才の時点で3000万円の資産が欲しい場合、40才からの25年間、年利3%で積立運用するならば毎年いくら積み立てすればいいか?
3000万(目標金額)×0.027(減債基金係数)=81万円(毎年の積立額)
この様に計算します。
5、年金現価係数
年金現価係数とは「毎年〇〇円ずつ△年間受け取るためには、年利☆%で運用する場合、手元にいくら必要か?」を計算する係数です。
例えば、年利3%で運用しながら、毎年60万円を30年間受け取りたい場合、運用原資はいくらあれば良いのか?と言った場合
60万(年間受取金額)×19.60(年金現価係数)=1176万円(必要原資)
この様に計算します。
6、資本回収係数
資本回収係数とは「〇〇円を年利☆%で運用しながら、△年間で取り崩す場合、毎年いくら取り崩せるか?」を計算する係数です。
例えば、退職金2000万円を年利4%で運用しなが、30年間、年金として取り崩しをする場合、毎年いくら取り崩しができるか?と言った場合
2000万(現在の資金)×0.051(資本回収係数)=102万円(毎年の年金額)
この様に計算します。
資本回収係数は、住宅ローンの返済額にも使われます。
例えば、残額500万円のローンを、金利1%に借り換えて5年間で返す場合、毎月の返済額はいくらか?
500万(返済残高)×0.206(資本回収係数)=103万円(毎年の返済額)
103万円(年間返済額)÷12ヶ月=8.58万(月の返済額)
この様に計算します。
係数の簡単な覚え方
この様に、お金の計算をする際には係数が大変役に立ちます。
「この係数自体はどうやって出しているの?」と思った方。
「各係数名+一覧」などでネット検索すると出てきます。
こういった計算が簡単にできるサイトもあるので、利用してみてください。
どの時に何を使えば良いのか、難しくてよく分からないという方
覚え方としては、一括運用の場合は「終価係数」or「現価係数」
『毎年〇〇円ずつ』の場合、「年金終価係数」or「年金現価係数」
現在の金額を出す係数には『ゲン』が入っています。
「ゲン価係数」・「年金ゲン価係数」・「ゲン債基金係数」
そして、将来の金額を出す係数には『シュウ』が入っています。
「シュウ価係数」・「年金シュウ価係数」・「資本回シュウ係数」
いかがでしょうか。少しは覚えやすくなったのではないでしょうか。
係数に慣れれば、もっと複雑な数字も出せる様になります。
お金の不安を減らすためにも、ぜひ利用してみてください。
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