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五十嵐大輔

たくさん分散すれば良いってものじゃない

みなさま、こんにちは。DSKです。


「卵を一つのカゴに盛るな」


投資でよく聞く言葉です。


分散の大切さを伝えている言葉ですが、いったいどれくらい分散をしたらいいのでしょうか。


投資では分散が大事


投資を始めると必ず「分散が大切」という言葉を聞ききます。


投資は不確実なものなので、うまくいく投資も失敗する投資もあります。


そのため失敗する可能性も考えて、投資先をいくつかに分けておく必要があります。


仮に1,000万円分投資をしていて、1つに集中していた場合


その1つが潰れてしまったら全てを失ってしまいます。


ですが、もし10の投資先に分散していたら、10分の1を失うだけで済みます。


この様に不確実な投資だからこそ、分散をする事が大切になってきます。


分散のしすぎはもったいない

投資には分散が必要というと、不安症の人はとにかく分散することを意識します。


分散自体は良いことなのでお勧めしますが、しすぎるのはもったいないです。


分散をするということはリスクを下げることもできますが、その分リターンも下げることに繋がります。


例えば、10の銘柄に投資をしていて、その銘柄が2倍に増えたとします。


単体で見れば100%の増加ですが、全体では10%の増加です。


100の銘柄に分散していたとしたら1%、1,000の銘柄に分散していたら0.1%の増加です。


この様に分散を多くすればするだけ、全体に影響する利益の割合も少なくなるのです。


「投資はとにかく分散」


と考えている人もいますが、リターンを得るためにもある程度はリスクも取らなくてはいけません。


一定以上は効果が薄い


投資ではリターンのためにリスクも必要と説明しましたが、中には


「でも分散をしたらその分だけ安心だからリスクを下げたい」


という方もいます。


ここで1つの例を出します。


4人でジャンケンをしました。


この中で1人だけ負ける可能性はいくつでしょうか。


答えは25%です。


これを6人、8人、10人、12人と増やしてみます


6人なら16.67%

8人なら12.5%

10人なら10%

12人なら8.33%


もっと増やしてみましょう


15人、20人、25人、30人ではどうでしょうか。


15人なら6.67%

20人なら5%

25人なら4%

30人なら3.33%


お気づきでしょうか。


人数を増やした分だけ1人負けする確率は減ってはいますが、人数ほど下がっていません。


これは人数が多くなればなるほど、負ける確率の減り方が少なくなっているからです。

実はこれ、投資も一緒です。

失敗する確率を下げたいからと分散を増やしてみても、増やせば増やすほど効果は薄くなっていきます。


ではどのくらいに分散するのが良いのか。


下の図を見てください。


これは「持っている銘柄のうち1つが0になった場合の影響」を表したグラフです。


これを見ると数が少ないうちは影響は大きくあります。


ですが、数が増えるにつれて影響は少なくなり、25を過ぎたあたりから影響の度合いがほとんど変わらなくなっています


したがって目安としては20~25あたりが良いのではないかと思います。


もちろん、これはあくまで数だけでの確率なので全てではありません。


ですが、こうして数字を見てみると分散を増やすことの意味を考えます。


投資に絶対はありませんが、さまざまな数字や情報を持って、良い投資を行っていきましょう。










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