みなさん、こんにちは。DSKです。
家計相談と聞くと、年収が低い人が受ける様に感じている人も多いと思いますが、意外と高所得者の家計相談も多いものです。
その多くが、年収のイメージで家計を考えていることにあります。
特に年収1000万円家庭などはお金持ちというイメージがあるため、「これくらい大丈夫だろう」に陥りやすいです。
年収のイメージでなく、実際の金額で地に足をつけて支出を考えていきましょう。
給与は使えるお金じゃない。
令和3年に国税庁が発表した「令和2年分民間給与実態統計調査結果について」によると、給与所得者の平均給与は「433万円」
この年収以上の方は「うちは少し贅沢しても大丈夫かも」と思うかも知れません。
しかし給与はあくまで額面であり、そこから多くの税金や社会保障費が引かれていきます。
平均給与の手取りは月30万円弱、年収700万円で月40万円ほど。
お金持ちと言われる年収1000万円だったとしても、手取りは月60万円ちょっとしかありません。
この年収と手取りのギャップは、高収入になればなるほど大きくなります。
「年収1000万円だから余裕があるはず」と高級な家に住み、高級車を購入し、頻繁に外食して、子供を私立の学校にいかせていると、すぐに足りなくなってしまいます。
年収1000万円の方でも、健全な家計でいるためには高級志向にできるのは上記でも2つくらいまででしょう。
それ以上を求めると、思った以上に資金が残ってなかったり、大きい出費の際に足りないということが出てきます。
年収のイメージにとらわれずに、実際に手元に残るお金と出ていくお金をしっかりと計算していきましょう。
年収には不確定な要素も含まれている
大手企業のボーナスは平均2~2.5ヶ月分、年間で月給の14~14.5ヶ月分をもらっていることになります。
つまり年収1000万円だったとしても、月の給与は70万円前後、手取りで考えると50万円ほどになります。
もしコロナ禍の様な事態がおこりボーナスが出なくなれば、毎月10万円ほど使えるお金が減ることになります。
また、各種手当や残業代なども気をつけなければなりません。
これらは基本給とは違い、会社の方針により一気になくなる可能性があります。
例えば、手当が月5万円で残業代が月5万円分あって、それが無くなったとしたらどうでしょう。
年収1000万円だと思っていたのに、毎月使えるお金が40万円しかない。
その状況になっても十分生活できますか?
手取りと言っても、大きく年間の手取りとして考えていると、こういった不確定な要素によって急に生活が厳しくなる可能性があります。
年間の収支も大切ですが、原則は毎月の基本手取りでお釣りが来る家計を作っておくことが必要です。
先取りで強制水準ダウン
基本給の手取りで生活をするのが良いと言われても、口座に多くのお金が振り込まれると「少しだけなら大丈夫」という気持ちが出てしまいますよね。
人間は弱い生き物なので、「こうしよう」という決意だけではなかなか上手くいきません。
そのため、健全な家計を作るためには仕組みが必要です。
一番簡単な方法が『先取り貯蓄』です。
手当や残業代など、基本給以外の部分に関しては強制的に貯蓄するように設定するのです。
強制的に貯蓄で引かれて、残ったお金で生活をする様にします。
人は今あるお金から貯蓄するのは難しいのですが、残ったお金で生活することは意外と出来るものです。
贅沢はその貯蓄から使うという形を作ります。
人はある程度貯まると、今度は「現状を維持したい」という意識が働くので、一気に貯蓄を取り崩すことも少なくなります。
そして、ある程度貯蓄が貯まったら、今度は先取り貯蓄を投資など増やす方で積立をしていきます。
そうすることで、最低限の貯蓄があり安心した状態で資産を増やしていくことが出来るでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
年収が平均より高くても意外と使えるお金が少ないことや、健全な収入の考え方や、支出の範囲、簡単に資産を作れる方法を説明してきました。
今回は年収1000万を例にあげましたが、この考え方は全てに通じるものです。
先に貯蓄・資産形成を引き、残りの使えるお金を把握して、その中で生活できる支出に抑える。
これを行うことで、確実に家計に余裕が生まれてきます。
今回は入ってくるお金と使えるお金について書きましたが、支出の抑え方などは他の記事でも書いているので、ぜひそちらもご覧になってください。
人生に遅いことはありません。
今日から余裕のある家計づくりを始めていきましょう。
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