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五十嵐大輔

固定費の見直しに乗り気になれない

みなさん、こんにちは。DSKです。


支出を抑えて貯蓄を増やす。そのために固定費の見直しをする。


資産を増やすために、やらなければやった方が良いことですが、まだ多くの人が固定費の見直しを行えていません。


やった方が良いと思っているのに、なぜ出来ないのか。


これは怠けれている訳でも、十分な余裕があるという訳でもありません。


人間には、これらを邪魔する心理が働くのです。


どんな心理が働いているか知って「やった方が良いこと」を出来る様にしていきましょう。


みんな今のままが良いのが普通


行動経済学によると、人間は変化を嫌う特性があります。


例えば

「今住んでいる場所を離れたくない」

「今働いている仕事を辞めたくない」

「今の友達を変えたくない」など。


人間は今の状況が心地よく感じられ、たとえ将来が良くなるとしても、変化をしないで今のままのほうが良いと感じるように出来ています。


この「今のままが良い」というのは資産形成においてとても邪魔な要素の一つです。


格安スマホなどがその典型といえるでしょう、今まで3大キャリアを使っていた人などが格安 SIM にする時に料金が半額以下になるとしてもキャリア変更しないでいるのは今のまま「変わりたくない」という心理が働いているからです。


「回線が悪そう…」

「手続きが難しそう…」

「会社をよく知らない。」


これらはすべて、変わらないための理由づけでしかありません。


確かに大手3キャリアに比べて通信速度が遅くなることもありますし、店頭でのサービスが受けられないと言ったこともあります。


また格安SIMの会社にはよく知られていない会社があるというのも事実です。


ですが通信以外であえば、値段とサービスが合ってれば高品質で良くなくても利用しているものもありますし、自分でネット上で契約しているものもあるでしょう。


その会社のことなど何も知らないけれども、商品やサービスが良いから利用しているというのものも沢山あります。


これが、なぜスマホ代だけなかなか切り替える気になれないのかと言うと、すでに『今の状況』があるから、「変わりたくない」という心理が働いているからです。


こういった「変わりたくない」ということのせいで、『本当は変えた方が良いものも変えられないでいる』ということを理解しておく必要があるでしょう。


損をするかも知れない恐怖


また変えた方がいいものがあれば変えた方がいいと言うと、「万が一〇〇になったらどうするんですか?」という質問を受けることも多くあります。


もちろん頻繁に起こることのリスクやデメリットに対しては理解しておき、対応する必要はあるでしょう。


ですがこういった質問の場合、実は大した問題でなかったり、滅多に起こらないことを想定して質問している場合が多いです。


これも人間の心理の1つですが人間はリスクを過大評価してしまう特性があります。


例えば、あなたが人から1000円をもらったとします、その後その1000円を落として失くしてしまいました。


人からもらったものを失くしただけなので、実際にあなたのお金はプラスマイナスゼロのはずですが、ほとんどの人は1000円を失くしてしまったという悲しみが襲ってくるでしょう。


これがそもそも1000円をもらっていなければ、得した損した後いう気持ちもないフラットな状態のはずです。


『1000円を貰って1000円を失くした。』という事象が入ることによって、失くしてしまったマイナスの方ばかり強調されることになります


このように結果が同じだったとしても人間はマイナスの方をより強く感じるように出来ています。


そのため何か変化をする場合に、よほどプラスのことが大きくない限りはネガティブな想像をすることになってしまいます。


「実際にどれだけのリスクがあるのか」

「これは気持ちの問題ではないのか」

を意識する必要はあるでしょう。


遠い未来ほど想像しづらい


また固定費の見直しに限らずですが、何か変化をする時には労力がかかります。


それは基本、将来の自分が良くなるためにやることなのですが、人は将来のことを想像しづらく、目の前のものを想像しやすくなっています。


例えば、通信費の3年縛りなどは、目の前にキャッシュバックや割引など美味しい特典があることによって、合計額が割高になったとしても意識されづらくなります。


スキルアップやダイエット、筋トレなど将来活きてくるものを、みんな中々できないのもこの心理が邪魔をしています。


年金問題や人生100年時代というものが、なんとなく漠然と不安ではあるけれども、そこまで真剣に考えていない人が多いのも、こういった理由があるでしょう。


そのため節約などで「総額で考えましょう」というように、目先だけではなく「将来も考えてどうなのか」を冷静に考えていく必要があります。


固定費の見直しは、1ヶ月だと大した違いを感じなかったりします。


しかし長期で考えると、その少しの差が大きな差に変わってきます。


人間には変化をするための邪魔な心理がいくつもありますが、「今こういった心理が働いてるかも」と考えて、数字として良いか悪いか冷静に判断し行動していきましょう。











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